東京五輪、感染者数を抑えた秘訣とは―中国メディア

Record China    2021年8月20日(金) 9時40分

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中国メディアの財経網は17日、「選手1万1000人で感染者は29人、東京五輪の感染症対策の秘訣は何か?」と題する記事を掲載した。

中国メディアの財経網は17日、「選手1万1000人で感染者は29人、東京五輪の感染症対策の秘訣は何か?」と題する記事を掲載した。

記事はまず、「新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京五輪は、反対の声が閉幕までやまなかった。東京には200以上の国から選手やコーチ、スタッフやメディアなど数万人が集まる。潜在的なウイルス拡散リスクを人々は恐れたが、少なくとも『オリンピックバブル』の中にある競技会場、選手村などで大規模な感染爆発は起こらなかった。オリンピックバブルは大会関係者と日本の民衆を隔て、バブル内では厳格な防疫ルールが適用されるのだ」と指摘。さらに今大会はこれまでと極端に異なる大会だったとし、ほぼ無観客で行われたことや、表彰台に上った選手は自分でメダルを手に取る必要があったことなどにも言及した。

そして、「国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は過去1年余りの新型コロナウイルスとの闘いの経験を基に、防疫ルールのハンドブックを作った。選手や協会、メディア向けなど複数のバージョンがあり、そこには事の大小を問わず入国前から日本を離れるまでの要求が並べられている」とし、大会に参加した選手1万1000人のうち、感染者は29人だったことを説明。さらに研究する必要はあるものの、専門家チームは「『オリンピックバブル』内にいる外国人は日本国内で感染したのではなく、ウイルスは海外から持ち込まれた」という考えに傾いているとも述べ、ある関係者が「オリンピックバブル内の低い感染率はワクチン接種、毎日の検査、濃厚接触者の追跡、ソーシャルディスタンスの維持、観客数の制限という多くの要素が総合的に作用した結果だ」と語ったことを伝えた。この他、「東京で働くIOCのメンバーと代表はほぼ100%ワクチンを接種しているか、すでに免疫を獲得している。選手村に入所した人の接種率は85%だ」とも紹介した。

記事はまた、「海外からの参加者はスマホに二つのアプリをダウンロードする必要があった。一つは毎日の健康状態を報告するためのもので、もう一つは追跡アプリだ」「東京五輪では五輪史上、最も広範なウイルス検査も行われた」とし、専門家が「基本的な公衆衛生上の措置に従うこと、そして検査で、感染の封じ込めが可能性であることをわれわれは示した」との考えを語ったことにも言及した。

ただ、その一方で記事は「オリンピックバブルの維持はかなりの程度、五輪関係者の自覚にかかっている」と述べ、大会期間中には一部で混乱が見られたことも伝えている。(翻訳・編集/野谷

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