非接触食品デリバリー受取ロッカー登場=便利、安全で衛生的―中国

人民網日本語版    2021年8月18日(水) 23時50分

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四川省市場監督管理局など5当局がこのほど、飲食品のデリバリーの非接触受け取りロッカーサービスの普及推進に関する緊急通知を発表した。

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四川省市場監督管理局など5当局がこのほど、飲食品のデリバリーの非接触受け取りロッカーサービスの普及推進に関する緊急通知を発表した。同通知は各地、各部門(機関)に対し、デリバリー配達員が消費者と主体的に話し合い、デリバリー非接触受け取りロッカーを通じて接触することなく飲食物を受け取れるようにすることを求めている。成都商報が伝えた。

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このほど、同省成都市にある商業施設の新世紀環球センターの出口で、飲食品デリバリー非接触受け取りロッカーを見かけた。一見、宅配便の受け取りロッカーのようだが、扉がすべて透明で中にある飲食品が見えるようになっているところが違う。ロッカーのボックス数は縦が7つ、横が6つの計42個。下の段は成人の手のひらほどの高さで、上の数段は広めのボックスで大人のひじから下ほどの高さがある。

同日の正午ごろになると、1-2分おきに市民がこのロッカーのところまで来て飲食品を引き取っていく様子が見られた。そのうちのある女性は、「すごく便利。微信(WeChat)でQRコードを読み取ればすぐに引き取れる。ロッカーは1カ月前くらいに登場して、みんなすぐに慣れた。自分の住んでいる団地の入り口にある飲食品受け取りの棚は、飲食品がたくさん置かれていて探すのに時間がかかる時もある。それに比べて、この引き取りロッカーなら(自分の頼んだ商品が)一目瞭然だし、より衛生的で安全だ」と話した。

飲食品を引き取りに来たある男性は、「やっぱり配達員に上がってきてうちまで届けてほしい。デリバリーはそもそも『ものぐさ経済』の産物で、下まで取りに行きたくない。でも今は新型コロナウイルス感染症対策をよりしっかり行うため、下りていってロッカーから引き取るようにして協力しようと思う」と話した。同日に地下鉄の世紀城駅近くのオフィスビルでも、同じようなロッカーを見かけた。飲食品を取りに来た市民によると、「下まで下りていって飲食品を引き取るのはたいした問題ではないし、ロッカーを使っても別料金はかからない」という。

鉄道の南駅の近くに住む女性の母さんは、「大体2カ月前にうちの団地の入り口に飲食品デリバリー非接触受け取りロッカーが設置された。最初は正直ちょっと面倒くさいと思った。それまでは頼んだものが受け取り棚に置いてあるだけで、すぐに持って帰れたし、コードをスキャンする必要もなかった。また、ロッカーの高いところにあるボックスは中身が取り出しにくい。でも以前に比べて、安全面や衛生面でより安心できるようになったことは確かだ」と話した。

同日正午前後の30分間、同センターにあるロッカーには、飲食物を配るデリバリー配達員がほぼ切れ目なく次々にやって来た。スマートフォンでコードを読み取り、扉が自動的に開き、商品を入れてその場を離れるまで、全部で1-2分ほどしかかからない。配達員の1人は、「自分たち配達員にとって間違いなく便利になった。環球センターの場合、配達のピーク時間には、エレベーターの待ち時間と上り下りする時間だけで、最低10分はかかっていた。今はロッカーを使えば1分で配達が終わる」と話した。

別の配達員は、「(ロッカーを使うかどうかは)やはり事前にお客様に電話して相談する必要がある。家まで届けて欲しいと言われればそうする。でも、ほとんどのお客様はロッカーに置くことに同意する。配達員が中に入れない団地やオフィスビルでは、すべてのお客様がロッカーに置くことに同意する」と話した。また配達員の中には、「大規模な団地では、お客様がロッカーのある場所をはっきり伝えられなくて、こちらが探すのに手間取ることもある。長い時間やりとりしてもうまく伝わらない場合は、問題が起こりやすい。ロッカーの使い方は周知されたが、家から出たくないお客様にとって、確かにこれはちょっとした不便になるのかもしれない」と言う人もいる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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