今年の新卒大学生の就職状況、就職してからキャリア選択?―中国

人民網日本語版    2021年8月16日(月) 6時10分

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若者は初めての仕事を選ぶ時、さまざまな考え方や期待を抱いている。

若者は初めての仕事を選ぶ時、さまざまな考え方や期待を抱いている。それが以降の職業観のコンプライアンスに影響するだろうか。まず就職してからキャリア選択について考えるべきだろうか。中国青年報が伝えた。

中国青年報社はこのほど働く人1533人を対象に調査を行い、その結果、回答者の71.9%が「最初の仕事が職業観やキャリア計画に影響する」との見方を示し、78.3%が「まず就職してからキャリア選択を考えるという考え方を受け入れる」とした。

調査に回答した人のうち、新卒者が30.3%を占め、社会人経験1年未満の人が12.9%、1~3年の人が23.5%、4~5年の人が16.9%、6年以上の人が16.4%だった。

■回答者の71.9%「最初の仕事が職業観やキャリア計画に影響する」

ファッションデザインを専攻した程宏彬(チョン・ホンビン)さん(仮名)は、卒業するとフォーチュン・グローバル500に入るアパレル企業に就職した。それから1年がたち、程さんは少し立ち止まって専門性の向上を図る必要があると感じるようになった。そこでこの企業での仕事を辞め、将来に再びこの分野へのカムバックを期すことにした。この最初の仕事を振り返って思うのは、「『結果がすべて』という傾向が顕著な会社で、自分は個人の能力向上をより重視するようになったことが収穫」という。

昨年大学を卒業した王志保(ワン・ジーバオ)さんは北京にある会社でデータ分析の仕事をしている。今の仕事は業務との関連がさらに深く、最初はうまく適応できなかったが、キャリアプランを練り直すと、自分のキャリアアップの目標がより明確になったという。

最初の仕事について、回答者の71.9%が「最初の仕事が職業観やキャリア計画に影響する」と答え、52.6%は「キャリアの土台と将来働く業界を決定する」とし、48.2%が「一生の仕事になる可能性が高い」とした。「どんな仕事でもいい、とりあえず働いてみればいい」という人は15.7%にとどまった。

白●丹(バイ・ルイダン、●は水3つ)さんの最初の仕事はインターネット会社でのデータ分析だった。そこはやめて今は銀行業に入っているが、最初の仕事でたくさんのことを学んだという。「仕事でのコミュニケーションでは効率がより求められる。特に仕事の報告と会議の時だ」と話した。

■78.3%「まず就職してからキャリア選択について考える」

働き始めて20年になる姚華(ヤオ・ホア)さんは、今は深セン市の会社でマーケティングマネージャーをしている。新卒者の採用過程では、学習能力と表現力を重視するほか、専門との相対的なマッチング、思考を明確に表現できる人かという点をより重視すると明かし、「新卒者には、最初の仕事を通じて専門的知識の学習と実際の運用能力を強化すると同時に、企業の制度やプロセスをよく理解してほしい。こうした過程では謙虚な姿勢を保ち、落ち着いて仕事をするべきだ」と述べた。

王さんは、「最初の仕事は個人のキャリアアップに大きな影響を与えるので、できるだけ自分のやりたい仕事を選ぶのがいい。ネット企業でキャリアをアップさせたいと考えるなら、すぐ大企業に入ることが出来なくても、まず小規模の企業に入って、それから勉強を続けて転職すればいい。他の業界を選ぶと、自分の目標からどんどん遠ざかるだろう」と話した。

調査によると、78.3%が「まず就職してからキャリア選択を考えるという考え方を受け入れる」とし、10.7%が「受け入れない」、11.0%は「わからない」とした。

白さんは、「企業で働きたいと思うなら、まず就職してからキャリア選択について考えるという考え方に賛成だ。実際の仕事のポジションに就いて働く前は、思っていた仕事の内容と実際の内容がかなり違うとは想像していなかった場合が多い。だから実際に働いて、自分の認識を修正していくことが必要だ」と話した。

姚さんも「まず就職してからキャリア選択を考える」に賛成で、「仕事を適当に選んではいけない。できるだけ自分の専門とマッチングするようにするべきで、働きたいと思う分野や業界に大体合致するようにすべきだ。こうすれば仕事の中で企業を理解し、その企業が自分に合わなければ別の企業を選ぶことができる。業界を超えた転職だと、業界によって仕事は千差万別なので、それまでに蓄積した経験が役に立たない可能性があるからだ」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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