東京五輪卓球女子団体で銅メダルを獲得した香港の杜凱琹が「天安門に行きたい」と語ったことが中国で大きな注目を集めている。

香港は準決勝で日本に敗れた後、3位決定戦でドイツを3-1で破り銅メダルを獲得した。中国中央テレビによると、メンバーの一人である杜は帰国後の予定について話す中で「天安門を見に行きたい」と語った。

中国紙・環球時報によると、杜は卓球団体の表彰式で1位の中国国歌が流れた際、中国選手らと共に歌った。「これまでも国歌が鳴り響いたときにはその場で一緒に歌ってきた。今回の五輪でも1位の中国のために国家が演奏された時、私も表彰台で一緒に歌うチャンスに恵まれた。国旗と香港の旗が一緒に掲揚されるのを見た時はとても興奮して誇らしかった」と語ったという。

杜の銅メダル獲得後、中国のネット上では杜が昨年、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）に「中国香港のすべての若者が一日も早く祖国に復帰することを願っています。党の話を聞き、党について行きます」と投稿していたことが話題になった。

「天安門に行きたい」との発言は微博のランキングで1位を獲得。ネットユーザーからは「これぞ香港の若者のあるべき姿だ」「彼女は香港人だがそれ以上に中国人だ」「中国は君を歓迎するよ」といった称賛の声が相次いで寄せられている。（翻訳・編集/北田）