中国市場で3%に満たないシェア、韓国車はなぜ「暗い時間」に陥った?―中国メディア

Record China    2021年8月16日(月) 8時30分

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中国メディアの第一財経は11日、「中国市場で3%に満たないシェア、韓国車は暗い時間に陥った」と題する記事を掲載した。写真は韓国車「ジェネシス」。

中国メディアの第一財経は11日、「中国市場で3%に満たないシェア、韓国車は暗い時間に陥った」と題する記事を掲載した。

記事はまず、韓国車の今年7月のシェア(卸売りベース)は2.5%にとどまり、2020年は3.5%だったと説明。韓国の現代自動車の現地合弁会社・北京現代については「北京地区にある第1工場を売却するとの情報が少し前に出た」とし、韓国の部品メーカーの間に懸念が広がっていることを指摘した。

記事によると、第1工場は2002年に正式に操業を開始し、最盛期の年間生産台数は約30万台だった。中国国内の5工場を合わせた生産能力は165万台。ただ、19年には第1工場の操業停止と人員削減に関するニュースがたびたび流れ、現在の販売状況から見ると北京現代の設備稼働率は30%前後にとどまっている。16年の年間販売台数は100万台を突破したが17年から縮小が続き、20年は50万台程度に落ち込んだ。北京現代は同年、中国・乗用車市場信息聯席会(乗聯会)の自動車メーカー販売台数ランキングで初めて上位15社からもれ、販売不振を受けてディーラーの数もピーク時から2~3割減っているようだ。

業界では、「北京現代は市場の変化に基づく戦略、車種のイノベーションを行って来ず、国産化のプロセスは比較的緩慢。たくさんの似た車種を発表してマーケティング資源の配分にむらが生じたのと同時に、市場の変化に素早く対応できなかったことで自己革新の機会を逃した」などと受け止められているという。

記事は「昨年から、北京現代は新旧のモデルを同時に販売する戦略を調整した。この他、下半期からは複数の車種で新車を次々と発表しているがはっきりした新車効果がまだ出ていないのが現状だ」と指摘するとともに、現代自動車グループ傘下の起亜自動車の現地合弁会社・東風悦達起亜についても「北京現代と似た境遇」として過去4年間の販売台数はそれぞれ35万9500台、37万台、28万9800台、24万9000台だったと言及。さらに東風悦達起亜はこの2年で新車投入のペースを加速し、製品構成面でも調整を行ったが、同社にしろ北京現代にしろ、調整を経ても苦境から脱していないと指摘し、「韓国車は中国市場でずっと『コストパフォーマンス』路線を歩んできたため、消費者から『廉価』のレッテルが貼られた」と伝えた。この他、両社ともこの2年は大型車、高級化の方向を目指してきたが、これまでのところさほどの効果は見られないという。

記事によると、乗聯会の崔東樹(ツイ・ドンシュウ)秘書長は「世界市場で韓国車は好調だが、中国市場でだけ受身的だ。韓国車の主な問題は市場のリズムを正確に刻んでおらず、中国市場での戦略に問題があったことだ。国内のSUV市場が急成長した時期、韓国車のモデルチェンジは間に合わず、消費者のニーズを満足させることができなかった」と述べ、「韓国車が事態を打開する上で直面する困難は小さくない。重要なのは中国市場での投資に確固たる自信を持つこと、現地化の取り組みをしっかり行うことだ」と指摘している。(翻訳・編集/野谷

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