武漢にPCR検査カー登場 ロボットが検体採取して45分で結果受取り可能

人民網日本語版    2021年8月8日(日) 22時50分

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検査カーの外観(撮影・李晗)。

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湖北省で1台目となるPCR検査カーは、マイクロバスのような外観ながら、その内部にはPCR検査の咽頭ぬぐい液検体採取ロボットのほか、スピードタイプ滅菌マシンや5G検査ダイレクトレポートシステムといった全自動でポータブルタイプの一体化された新型コロナウイルスPCR検査設備を搭載しており、ヒトとマシンという2種類の検体採取スタイルを通じて、45分以内にPCR検査結果を出すことを実現している。8月5日、このほど国内感染者が確認された湖北省武漢市武昌区東湖路コミュニティに、この移動型PCR検査カーが登場し、住民にPCR検査サービスを提供し、武漢市における全市民PCR検査実施をサポートしている。広州日報が伝えた。

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ロボットによる検体採取を行う市民。

呉さん(36)はこのコミュニティで最初にPCR検査を終えた。検体採取マシンの窓口の前にやって来て、使い捨ての検体採取キットを口にくわえると、採取マシンのロボットアームが伸びてきて、呉さんの口腔内から精確に咽頭ぬぐい液の採取を行った。30秒ほどで、ロボットアームは窓口から車内に「戻って」いき、採取した咽頭ぬぐい液の検体をスピード滅菌した後、検体を集積型検査チップの中に入れた。車内にいる1人のスタッフがこれらのチップを、一見すると箱のようなコンパクトな検査機の中に入れると、ウイルスを増殖させ、検査する手順を自動で完了してくれる。そしてしばらくすると、検査結果がパソコンに表示される。45分後、呉さんは自身の検査結果を手に、「陰性だった。これで安心だわ」と笑顔で語った。そして、マシンによる検体採取は初めての経験だったが、検査スタッフによる検体採取よりもスムーズで、検査結果をスピーディに手にすることができるため、とてもよかったとその感想を述べた。

45分でPCR検査結果を受け取った市民の呉さん。

中南病院検査科の李一栄医長によると、この340万元(1元は約17円)相当のPCR検査カーの正式名称は「新型コロナウイルス検査移動実験室」といい、全自動でポータブルタイプの一体化された新型コロナウイルスPCR検査設備を搭載しており、その検査手順の全てを完全な閉鎖空間の実験室で完成させている。同時に咽頭ぬぐい液検体採取ロボットのほか、スピードタイプ滅菌マシンや5G検査ダイレクトレポートシステムといった設備を搭載しているため、検査を受けてから結果を受け取るまでの時間はわずか45分間。市民はスピーディに検査を受け、結果を受け取ることができる。また、この検査カーで検査を受けると、その結果は5G通信システムにより、リアルタイムで病院のPCR検査実験室に転送され、チェックを受けた後、武漢市衛生健康員会のPCR検査システムに報告されることになるという。

検査カーの内部の様子。

李医長は、「この検査カーはPCR検査をより手軽にそして安全にスピーディに行うことを可能にしている。特にコミュニティなどで発生した集団感染や、県や郷村など医療レベルが比較的劣る地域などでその役割を大いに発揮するだろう」とし、車内に搭載されたロボットが咽頭ぬぐい液検体採取を行い、そのロボットアームは赤外線を通じて口腔内の検体採取エリアを精確に特定できるだけでなく、採取した検体をスピード滅菌処理して直接検査チップに入れることで、検査スタッフの感染リスクと検体の交差汚染が生じるリスクを最大限低減させることを可能にしているとした。

ロボットアームが全自動で検体の滅菌作業を行う様子。

現在までにこの検査カーは1日当たり延べ600人の検査を可能にしている。(編集TG)

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