Record China 2014年5月14日(水) 15時10分
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14日、釜山が舞台の韓国映画「カンチョリ オカンがくれた明日」が今月17日に公開される。韓国得意の親子愛を軸にした人情ドラマだ。作品写真:(c)2013 CJ E&M Corporation,All Rights Reserved
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2014年5月14日、釜山が舞台の韓国映画「カンチョリ オカンがくれた明日」が今月17日に公開される。韓国得意の親子愛を軸にした人情ドラマだ。
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釜山の港で働くカンチョリ(ユ・アイン)は、認知症の母スニ(キム・ヘスク)と二人暮らし。予測不能な母の行動に振り回されながら、日々黙々と働いていた。経済的に余裕もなかったが、裏社会に生きる幼なじみジョンス(イ・シオン)にも打ち明けずにいる。
ある日、カンチョリは旅行で釜山を訪れた若い女性スジ(チョン・ユミ)と知り合う。街の外から来たスジの率直さに引かれ、徐々に距離を縮めていく二人。自由に生きるスジと話すうち、カンチョリは生まれて初めて「外の世界」に興味を抱くようになる。
一方、母スニの容体は日増しに悪化していた。ジョンスは裏社会の権力争い、危ないもうけ話に巻き込まれ、カンチョリに火の粉が飛んでくる。母の治療費も工面しなければならず、重大な決断を迫られるカンチョリ。仕事、母、外の世界に出る夢。果たしてこの難局を切り抜けることができるのか──。
舞台となった韓国南部の釜山は、港町の開放感と地方都市の閉塞感が同居した街だ。ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」(10)などで人気のユ・アインを起用することで、泥臭さの中に躍動感を出すことに成功。スニ役のキム・ヘスクは、映画やドラマでおなじみの“お母さん”。安定した演技で場をリードする。ホン・サンス監督作品の常連チョン・ユミは、独特の清涼感が印象的だ。
監督はウォンビン、シン・ハギュン主演で兄弟愛を描いた「マイ・ブラザー」(04)のアン・グォンテ。師であるクァク・キョンテク監督(『友へ チング』=01)同様、“釜山愛”を前面に押し出す作品となった。きらめく海、釜山なまり、カモメの鳴き声──旅情を誘われる物語でもある。(文/遠海安)
「カンチョリ オカンがくれた明日」(2013年、韓国)
監督:アン・グォンテ
出演:ユ・アイン、キム・ヘスク
2014年5月17日(土)、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほかで全国順次公開。
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