中国製造業のデジタル化モデル転換ペースが加速―中国メディア

人民網日本語版    2021年8月4日(水) 5時50分

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強い日差しが照りつける中、エアバスの天津総合組立ラインも熱く燃え上がっていた。

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強い日差しが照りつける中、エアバスの天津総合組立ラインも熱く燃え上がっていた。組立、内装、塗装、テストと、機体が少しずつ移動し、さまざまな作業スペースで秩序よく進められていた。よく見ると、指定エリアに出入りする作業員はすべて5Gカメラでスキャンされ、安全帽をかぶっているか、工具や設備を忘れていないかなどを自動的にチェックされていた。

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こうした情景は5Gとインダストリアル・インターネットの「連携」と切り離せない。エアバス天津法人の鄭麗娜(ジョン・リーナー)イノベーションマネージャーは、「航空機の製造には実に数多くの精密部品や複雑な設備が必要で、生産において少しでもいい加減なところがあってはならない。これまでの人力による検査は時間も労力もかかり、うっかりしてミスが生じることもある。インダストリアル・インターネットを通じて5G技術につながれば、製造ラインの安全検査の専門家にいつでも待機してもらっているようなもので、検査の人件費が大幅に低下するだけでなく、生産の安全レベルも大幅に向上した」と述べた。

上半期、中国の工業デジタル化モデル転換が加速し、ソフトウェアの独自化のプロセスも加速して、工業用ソフト製品の収入は同20.0%増の1107億元に達した。インダストリアル・インターネットプラットフォームに接続する工業用デバイスは7000万台を超え、企業の鍵となるプロセスのデジタル制御化率、デジタル化開発設計ツールの普及率が緩やかに上昇した。応用シーンの開拓、業界のポテンシャルのさらなる開発、産業生態圏の健全化などをめぐり、中国のインダストリアル・インターネットの発展が早送りボタンを押しているところだ。

ロボットアームが整然と秩序よく高効率で回転し、ロボットはキビキビと熟練した動きを見せる…徐州重型機械有限公司(徐工重型、江蘇省徐州市)の移動式クレーンのスマート溶接作業現場では、9本のスマート製造ラインがフルスピード、フルパワーで稼働し、40億元近いクレーンの受注を行っていた。

受注の好調なスタートは5G+インダストリアル・インターネットとの強者連合によるものだ。徐工重型情報化管理部の李忠福部長は、「5G+インダストリアル・インターネットとの協力を利用して、異なるメーカー、異なるブランドが製造した大量のデバイスが集積プラットフォームに接続できるようになり、デバイス間の相互接続を最大限実現した。5G+インダストリアル・インターネットは生産設備の運営データのリアルタイムモニタリングを実現し、生産能力の配置をより正確で合理的にし、生産効率を20%以上向上させただけでなく、製品のパラメータを追跡・リターンし、顧客に遠隔診断サービスを提供することもできる」と説明した。

中国情報通信研究院の王志勤副院長は、「5G+インダストリアル・インターネットが融合し重なり合い、促進し合って共に前進することが、製造業のデジタル化モデル転換の新たな戦場になるだろう。現在、中国全土で進められている5G+インダストリアル・インターネットのプロジェクトは1600件に迫り、国民経済の20以上の重要業界をカバーし、これらを土台にして、5G+インダストリアル・インターネットは今、航空、鉄鋼、鉱業、港湾などの先導する業界から製造業全体へと広がっている」と説明した。

浙江省嘉興市にある鑫圓紡績工芸有限公司の紡績作業の現場では、高速回転する紡績機がずらりと並び、内部に取り付けられた小さな黒いボックスを通じて、工場にある270台の紡績機、108台のダブルツイスター撚糸機、各種の紡績関連設備がクラウド端末の「ブレーン」とつながっている。

同社の羅園社長は、「昨年初めて致景科技(広州致景情報科技有限公司)が提供する紡績クラウドプラットフォームを利用して以来、紡績機の効率が4%向上し、作業員1人あたりの生産量は9%増加した一方で、管理コストは5%低下した。製品の質が向上しただけでなく、引き渡し時間も保障されるようになった」と話した。

広州致景の張培・上級製品マネージャーは、「中小貿易企業の大部分が今なお人による生産と管理を中心にしている。中国移動通信集団浙江有限公司嘉興分公司とインダストリアル・インターネットを土台にした紡績クラウドを共同開発することで、紡績業界のサプライチェーンの分散、運営コストの高さといった問題を効果的に解決した。サービスを提供する紡績工場は累計5千カ所を超え、導入する紡績機は40万台を超え、全国の製織生産能力の26%をカバーし、企業の削減できたコストと増加した利益は累計10億元を超える」と述べた。

工業・情報化部の関係責任者は、「第14次五カ年計画期間中、中国は多くのインダストリアル・インターネットシステムソリューションサプライヤーを育成し、リーディングカンパニーが持つけん引の役割を十分に発揮させ、大・中・小企業の協同イノベーションを推進し、中小・零細企業のデジタル化モデル転換能力の増強を支援する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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