グローバル化が理由?テコンドー発祥国の韓国、金メダルなしで競技を終了=韓国ネット「反省すべき」

Record China    2021年7月29日(木) 23時0分

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テコンドーの発祥国である韓国が、東京五輪では金メダルを獲得できずに競技を終えた。写真はテコンドー。

記事は、「今回の五輪では、テコンドーの『グローバル化』が目立った」と分析する。現在世界テコンドー連盟(WT)に加盟する国は210カ国であり、国際サッカー連盟(FIFA・211カ国)に次いで多いとのこと。東京五輪にも、難民選手団を含め、61カ国がテコンドー競技に参加した。また、東欧の4カ国から金メダリストが誕生した点や、ウズベキスタン、北マケドニア、イスラエルら3カ国が初めてメダルを獲得した点も特徴的だったという。

テコンドーのグローバル化は、参入障壁が低いことが理由とされる。競技において特別な装備を必要としないため、経済レベルに関係なくどの国でも楽しむことができる。世界テコンドー連盟が2015年以降、ヨルダン、トルコ、ルワンダの難民キャンプでテコンドーを普及させていることも、この延長線にある。そのため米国の「ニューヨーク・タイムズ」は26日、「テコンドーはあらゆる五輪競技の中で最も寛大である。国際スポーツ界で疎外されてきた国に表彰台に上がる希望を与えた」と評価したという。

しかし韓国では、グローバル化に合わせ、金メダルの数よりもテコンドーの精神を見直すべきという指摘も上がっているとのこと。西江大学のチョン・ヨンチョル教授(スポーツ心理学)は、「五輪でメダルを取ることが最高のゴールではない。むしろ韓国テコンドー界は、実際にテコンドーの精神を忠実に守っているかどうかを問い直す時」と語っている。

また、テコンドーの競技規則を整備し直すべきという意見もある。韓国のテコンドー選手イ・デフンは26日に東京で引退宣言をし、「最近は失点をしないための(守備的な)試合が行われている」と、現行のスコアシステムを批判。現在テコンドーは足の裏に付けたセンサーなどを利用しスコアを測定しているが、名実共に世界的なスポーツとして定着したからには、センサーではなく審判の判定に委ね、攻撃規則を見直すと共に試合の面白さを伝える方向に改善すべきだとしている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「発祥国として金メダルを1個も獲得できなかったことは反省すべき」「実力ではなく学閥や地縁で選手を選ぶからメダルが取れないんだ」「選手の選抜や育成過程に不正や腐敗があったからでは?」「試合を見ていても面白くない。何とかしてほしい」「単に実力がなかっただけでしょ。グローバル化は言い訳」など、批判的な声が多く寄せられている。

一方では、「金メダルがないのは残念だけど、テコンドーがグローバル化して、さまざまな国で人気スポーツとして地位を得ているのはうれしい」のように、擁護するコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山

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