英紙、イタリアで新型コロナ発生前の血液サンプルから関連抗体を発見

CRI online    2021年7月22日(木) 17時40分

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英紙は、ミラノの研究者が19年10月に採集された血液サンプルを欧州の実験室で再検査し、通常は新型コロナウイルスに感染した後に観察される抗体を発見したことを明らかにしたと報じました。

英紙フィナンシャル・タイムズは現地時間20日付で、イタリア・ミラノの国立腫瘍研究所の研究者がこのほど、世界保健機関(WHO)の求めに応じて、2019年10月に同国内で採集された血液サンプルを欧州内の実験室2カ所で再検査したところ、通常は新型コロナウイルスに感染した後に観察される抗体を発見したことを明らかにしたと報じました。

イタリアの研究者は新型コロナウイルス感染症の発生前に、腫瘍のスクリーニングに参加したボランティア959人の血液サンプルを検査しました。その結果、一部のサンプルに新冠コロナウイルス関連の抗体があることが分かりました。フィナンシャル・タイムズによれば、実験室2カ所の計3件のサンプルの血清検査の結果が、いずれも免疫グロブリンM(IgM)について陽性でした。この結果は通常、近い過去に新型コロナウイルスに感染していたことを示します。中でも最も早い時期のサンプルは2019年10月10日に採集されたものです。2020年2月5日に採集された別のサンプルからは、中和抗体も検出されました。

フィナンシャル・タイムズは、ミラノ国立腫瘍研究所のジョバンニ・アポロネ研究員の言葉を引用して、再検査の結果は「新冠コロナウイルスがイタリアで早期に広まった一つの証拠」になる可能性が大きい、これが確認されれば、2020年にイタリアで発生した症状のある患者の急増が説明できるようになると報じました。(提供/CRI

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