Record China 2021年7月20日(火) 7時20分
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19日、環球時報は、韓国の対外宣伝の手法について「参考になる」とする、黒龍江省社会科学院東北アジア研究所の笪志剛氏による文章を掲載した。
2021年7月19日、環球時報は、韓国の対外宣伝の手法について「参考になる」とする、黒龍江省社会科学院東北アジア研究所の笪志剛(ダー・ジーガン)氏による文章を掲載した。以下はその概要。
韓国政府所属の海外文化弘報院は近年「正しい伝え手」「名誉記者団」という二つの特色ある事業に力を注いでいる。これらは、近年の韓国のイメージアップに資している優れた資源なのである。
1971年設立の海外文化弘報院は主に韓国文化の対外宣伝、韓国のイメージアップを担っており、「正しい伝え手」と「名誉記者団」が近年では2大看板となっている。韓国の歴史、文化、新型コロナ対策に関する正しい情報を伝える役目の「正しい伝え手」は今年2月まで第13期メンバーの募集が世界規模で行われた。また、今年「名誉記者団」への参加を申請した人は6804人でそのうち3432人が採用され、メンバーは105の国・地域、そして中国語やロシア語、ドイツ語、フランス語など数十の言語をカバーするというインターナショナルな構成を担っている。
二つの事業を駆使した韓国による自国文化のPR、イメージアップの手法に、多くの国が注目しており、そこには参考に値すべき点が三つ含まれている。まずは、海外における韓国に友好的な資源を深く掘り起こし、韓国文化を伝えるための土壌を作る点だ。
次に、大衆運動を活用する点である。二つの事業を分析すると、韓国が文化のPRとイメージづくりにおいて大衆運動のモデルを利用していることに気付く。世界各地で耕した「友韓」を基礎とし、「知観」のバックグラウンドとタグにフォーカスすることで、現地における「知韓派」や「名誉記者」の魅力を高め、参加者に誇りや使命感を抱かせる一方で、落選した人の継続参加意識をも高めているのである。
三つ目の特徴は、内と外を結びつけることでよりスピーディに、よりリアルに伝播ができる点だ。「正しい伝え手」は、韓国人と外国人双方の視点から韓国文化に関する誤った情報やネガティブな認識を是正し、韓国政府の見解の発信に取り組んでいる。そして「名誉記者団」による「ファンの蓄積」は、国内と国外の双方向から「挟み撃ち」の効果を生む。
もちろん、二つの事業の理念、位置付け、やり方、効果に対する意見はさまざまである。これらが是か非かという議論をすることが本文の趣旨ではない。韓国の「正しい伝え手」「名誉記者団」の手法から何らかのヒントが得られれば、というのが趣旨である。(翻訳・編集/川尻)
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