東京五輪に出場する予定の外国人選手が滞在するホテルでクラスター（集団感染）が発生したことが、中国で大きな注目を集めている。

ブラジル選手団が五輪の事前合宿で滞在している静岡県浜松市のホテルでクラスターが発生した。13日の時点でホテルの従業員7人とその家族1人の陽性が判明。14日にはさらに1人の要請が確認された。

中国のスポーツメディア・新浪体育は13日時点の情報として「ホテル従業員7人が検査の結果陽性だった」と報道。「ブラジル選手団のメンバーらは他の利用客と分けられており、今のところ感染者はいない」と伝えている。

15日午後現在、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のランキングでは「東京五輪の選手が滞在するホテルで集団感染が爆発」がトップ10に入っている。ネットユーザーからは「延期で1年の準備期間があったのにこのザマ」「この分では日本が最も感染状況のひどい国になるかもしれないな」といった声や、「中国選手団の健康だけが気がかり」「北朝鮮が出場を辞退したのは賢明な判断だったかもしれないな」などの声が上がった。

また、「東京五輪は世界中の変異ウイルスの共演になりそうだ」「ウイルス大集合の五輪だ」といった声や、「なぜまだ開催しようとするのか。理解できない」「こんな状況で五輪なんてできるのか？」「もう中止すべきだ。日本には感染を抑え切れない」など、今からでも中止すべきと主張する声も寄せられている。（翻訳・編集/北田）