Record China 2021年7月14日(水) 5時20分
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オーストリア紙のデア・シュタンダールト(電子版)は11日、「最終の世界王者、2030年までに中国が支配する7分野」とする記事を掲載した。写真は中国で開かれたAI展示会。
中国紙・環球時報(電子版)によると、オーストリア紙のデア・シュタンダールト(電子版)は11日、「最終の世界王者、2030年までに中国が支配する7分野」とする記事を掲載した。
記事は「世界で人口が最多の国は現在、一見したところそれほど重要ではないようなランキングの多くで世界をリードしている。だが2030年までには次の7つの重要な分野でも世界を支配することになるだろう」とした。
まず「経済」を挙げ、「中国はわずか20年で世界経済におけるシェアを3.6%から18%弱に引き上げた。中国の信じられないほどの台頭を否定できるエコノミストは世界中のどこにもいない。英有力シンクタンクの経済経営研究センター(CEBR)は、中国が2028年までに世界最大の経済大国になるとみている」とした。
次に挙げたのが「人工知能(AI)」で、「AI関連論文の被引用回数で上位10%に入る学者は現在、米国人と中国人の科学者の間でほぼバランスが取れているが、今後1〜2年で中国の研究者が追い抜くと予想されている。中国の顔認識・音声認識ソフトウエアは驚くほど正確になっている。専門家によると、中国に求められているのは基礎研究とハードウエア要素で追いつくことだけだ」とした。
3つ目は「半導体」。記事は「30年前、米国と欧州は世界のマイクロチップ生産の4分の3を担当していた。その後、生産は主にアジアに移転した。現在、韓国、日本、台湾、中国は、同分野で誰もが認めるトップ生産地だ。そして、今後10年以内にトップの位置に上がるのは中国だろう」とした。
4つ目は「宇宙旅行」で、「約3週間前、真新しい中国の宇宙ステーションが最初の中国人宇宙飛行士を迎え入れた。米主導の国際宇宙ステーションの運用が終了した場合、中国の宇宙ステーションは宇宙における人類の唯一の前哨基地となるだろう。中国はまた、月面に永久的な基地の建設も計画している」とした。
5つ目は「核エネルギー」。記事は「中国には現在、約49の原子力発電所があり、17以上の新しい原発が建設中だ。トップランナーである米国の現在の生産量は中国の約2倍だが、国際エネルギー機関(IEA)によると、米国は2030年までに中国によってトップの位置から追いやられるだろう」とした。
6つ目は「環境保護技術」で、「中国の温室効果ガス排出量は世界最大だが、1人当たりの二酸化炭素(CO2)排出量に関してはオーストリアと同等だ。世界は気候変動との戦いにおいて中国を必要としている。中国は環境保護に必要な多くの技術の世界的リーダーでもある。中国の太陽光発電業界は世界市場に70%以上のコンポーネントを供給している」とした。
最後に挙げたのが「兵器」で、「米国の現在の軍事費は中国の約3倍だが、米国の軍事戦略家は、中国の軍事費の相当に大きな割合が実際には新兵器の開発と調達にだけ投入されているのに対し、米国は給料の引き上げや作戦計画、古い核兵器の維持のためにますます多くの金が使われている」とした。(翻訳・編集/柳川)
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