「福島産の食品は安全」、中国科学院の映像が削除される―米華字メディア

Record China    2021年7月7日(水) 16時20分

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6日、米華字メディア・多維新聞は、中国科学院が実施したフォーラムで中国人研究者が行った「福島の食糧はなぜ安全か」というタイトルの発表動画がネット上から削除されたと報じた。

2021年7月6日、米華字メディア・多維新聞は、中国科学院が実施したフォーラムで中国人研究者が行った「福島の食糧はなぜ安全か」というタイトルの発表動画がネット上から削除されたと報じた。

記事は、広東省科学院生態環境・土壌研究所の陳能場(チェン・ノンチャン)研究員が4月27日に中国科学院による科学文化フォーラム「格致論道フォーラム」で「どうして福島の食糧はこれほどの安全を実現できるのか」と題した発表を行ったと紹介した。

そして、同フォーラムの公式微博アカウントが6月23日に掲載した動画では「福島第一原発事故が発生した2011年、日本は2.2%の米が放射性レベルで基準を超えており、1キロ当たり500ベクレルに達していた。それが12年になると基準超えの割合は大きく下がり、15年以降から現在に至るまでは汚染のない状態だ。大量の放射性物質が放出された状況で、どうして食糧は安全を保てるのか」といった問題が提起され、陳氏が解説を行っているとした。

その上で、この発表について同フォーラムが「文章や講演内容はあくまでも作者の見方に過ぎず、フォーラムの立場を表すものではない」と付記していたものの、ネットユーザーからは「中国科学院という名前に対する冒とく」「日本人より日本を愛している」「スパイ行為だ」などの批判が寄せられるなど、ネット上で物議を醸したと紹介。その後、陳氏の発表動画は削除されたと伝えている。

記事によれば、陳氏は福建農業大学卒で、2000年に鹿児島大学農学部で博士号を取得、00〜02年まで名城大学先端技術研究所植物遺伝研究センターで研究に従事していた。現在は鹿児島大学日本学術振興会外国人特別研究員を務めているという。(翻訳・編集/川尻

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