香港の行政上層部、「背広組」から「制服組」への移行進む―香港・亜洲週刊

亜洲週刊    2021年7月4日(日) 14時20分

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香港・亜洲週刊は、香港行政の上層部に警察出身者が次々に着任していると紹介する記事を発表した。

香港・亜洲週刊は、香港行政の上層部に警察出身者が次々に着任していると紹介する記事を発表した。これまでの「背広組」による行政が反政府運動に対応できなかったため、「制服組」の登用が続いていると紹介した。

香港特別行政区政府は、政府トップの行政長官の下に律政司司長、政務司司長、財政司司長などが配置される構図だ。行政長官を除けば、権限の範囲が最も広い役職は政務司司長ということになる。

亜洲週刊記事はまず、張建宗政務司司長が更迭され、保安局長だった李家超氏が政務司司長に就任し、香港の公務員18万人を統率することになったと紹介した。李新司長は、近年になり発生した争議による、機能不全とも言われる行政の状況を整理整頓する役割を担うことになる。また、警務処長だったトウ炳強氏(トウは「登」におおざと)が保安局長に、警務副処長だった蕭沢頤氏が、警務処長に就任した。

記事は、これらの昇進した公務員には、全員が香港警察学院の卒業者、言い換えれば「制服組」という特徴があると指摘。「背広組」が香港を治めるという長年の慣例が変更されようとしていると論じた。

記事は、張建宗前政務司司長をはじめとする公務員の多くは成績が優秀だが、基本的には「技術的官僚」と評した。香港が「黒い暴風雨」に見舞われた際には国際政治の情勢についての理解が不足し、暴力活動にうろたえてしまい、暴徒に謝罪すべきだとの意見まで出た。警察はこれを大いに不満として、「『背広組』は善悪の識別ができていない」と批判したという。

記事はこの状況について、英国植民地政治時代に育った官僚が政治的気概に欠け、地下鉄の駅を燃やし道路を占拠する暴徒の背後にいるリーダーが誰なのか分からず、交渉を通じて妥協できると認識していたからと分析。さらに、最悪の事態を迎えた香港は「制服組」の警察の力に頼ることで、動乱を平定し、平和と安定を回復することになったと論じた。

反政府派は一時、米軍の香港上陸を求めるスローガンも掲げた。記事は、人口700万のこの都市は陥落の瀬戸際に追い込まれたと論評。また、暴徒と外国勢力は手を組んで内外で呼応し、香港を、英米勢力が支配する都市に変えようとしたが、警察部隊3万人は沈着に応戦し、反政府派の非難中傷を恐れず、外国による制裁も恐れず、「安」「楽」「利」の文字で象徴できる生活を香港に取り戻したとして、警察の果たした役割を高く評価した。

亜洲週刊は、李新政務司長の仕事は「忠誠」の問題から始めねばならないと主張。具体的には「公務員は国家アイデンティティーの問題で、いささかのあいまいさもあってはならない。外国のパスポートを所持してはならない。香港独立と分離主義の主張に同調してはならない。中国人であることを誇りに思い、恥ずべきことと思ってはならない。これは、香港の公務員が向き合わねばならない試練であり、グレーゾーンがあってはならない」などと論じた。

「亜洲週刊」は1987年の創刊で、中華圏をはじめとする世界各地の時事問題を幅広く取り扱っている。これまで、関心を集める記事も数多く発表してきた。(翻訳・編集/如月隼人

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