人民網日本語版 2021年7月5日(月) 5時30分
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6月30日午後4時30分、人民元の米ドルに対するスポットレートが1ドル=6.4612元で取引を終え、前営業日比37ベーシスポイント低下し、5月31日に比べると1.6%近く低下した。資料写真。
6月30日午後4時30分、人民元の米ドルに対するスポットレートが1ドル=6.4612元で取引を終え、前営業日比37ベーシスポイント低下し、5月31日に比べると1.6%近く低下した。一方、上半期全体で、スポットレートは累計786ベーシスポイント上昇し、上昇幅は1.2%で、人民元対ドルレートが全体として基本的安定を保ったことがわかる。今年初めにスポットレートが初めて1ドル=6.50元を突破し、その後は安定しつつ低下傾向を示したが、4月になると一気に上昇して、最高は5月31日の取引の中で記録した6.3565元で、2018年5月以来の最高を更新した。しかし同日に中国人民銀行(中央銀行)が、「6月15日から金融機関の外貨建て預金の準備率を2ポイント引き上げる」と発表すると、スポットレートはたちどころに低下した。環球時報が伝えた。
中国外貨投資研究院の譚雅玲(タン・ヤーリン)院長は1日、「外貨預金準備率を引き上げてから半月しかたっておらず、規模も大きくないので、人民元への影響はそれほどはっきりしない。米ドル指数の動きが人民元に比較的大きな影響を与える。5月末の89から6月末の92になり、米ドルの上昇トレンドが人民元の最近の動きにつながった。下半期に米国株式市場と米国経済のファンダメンタルズが米ドルに大きな影響を及ぼすと予測する」と述べた。
中国のチーフエコノミストフォーラムの連平(リエン・ピン)理事長は、「中国経済の成長の順調さ、国際収支の黒字、金融政策の相対的な安定といった基本的要因が人民元の相対的な上昇を支えている。短期的に見れば、ドルも段階的に上昇する傾向だ。そのため下半期には、人民元の対ドルレートの全体的状況は、双方向の変動になり、一定の柔軟性を備えるはずだ。しかしファンダメンタルズは中国の方がより好調なため、人民元が変動の中で小幅に値上がりする可能性がより大きい。中国経済のファンダメンタルズは人民元レートの基本的な安定を支えるものだが、米ドルが値上がりして、人民元にとって圧力になる時もある。20年5月から今年3月まで、人民元は上昇傾向が続き、上昇幅は11%前後だ。これほど大幅な上昇であれば、米ドル指数が上昇すれば、人民元の調整する場面を作りやすいことも当然の成り行きだといえる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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