中国の駐米大使が離任へ、両国間で大使不在の異常事態に―米メディア

Record China    2021年6月25日(金) 21時20分

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24日、米華字メディア・多維新聞は、中国の崔天凱駐米大使が離任することで、米中両国に相手国大使が駐在しない異常事態になると報じた。写真は崔大使。

2021年6月24日、米華字メディア・多維新聞は、中国の崔天凱(ツイ・ティエンカイ)駐米大使が離任することで、米中両国に相手国大使が駐在しない異常事態になると報じた。

記事は、米CNNの23日付報道として、歴代最長任期を更新していた崔大使が離任することになったと紹介。崔大使はオバマ、トランプバイデンの米3政権下で駐米大使を務め、米中関係の重大な変化を目の当たりにしてきたとし、中国が一層自信を深めて強硬姿勢を見せ、米国に対等な関係を迫るようになったのに対し、米国は中国の台頭に警戒感をあらわにし、中国を自国主導による世界秩序への潜在的な恐怖とみなすようになったと伝えている。

また、米国もブランドスタット前駐中大使が昨年11月の大統領選前に離任して北京を離れ、バイデン政権は今なお後任人事を発表していないと指摘。崔大使が離任することにより、米中間で互いに大使が駐在しない状況が発生するとした。

さらに、崔大使は不安定な米中関係のなかでは珍しい「安定要素」だったとし、温和な態度や節度をわきまえた口調にて自らの揺るぎない立場を示すという中国の伝統的な外交官だったと紹介。米国伝統基金アジア研究センターのディーン・チョン氏が「崔大使の後釜になると目されている秦剛(チン・ガン)外務次官は強硬な『戦狼』スタイルを持ち出す可能性があり、米国を取り巻く外交舞台は一層激しさを増すかもしれない」との見方を示したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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