ハリウッド映画が中国市場で人気減退=「量産型作品」に倦怠感?―香港紙

Record China    2021年6月22日(火) 23時20分

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18日、環球時報は、米ハリウッド映画の中国での人気に陰りが見えてきたとする、香港メディアの報道を伝えた。

2021年6月18日、環球時報は、米ハリウッド映画の中国での人気に陰りが見えてきたとする、香港メディアの報道を伝えた。

記事は、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの17日付報道を引用。新型コロナウイルスにより米国の娯楽産業が打撃を受けて多くの映画館が閉鎖を余儀なくされる中、中国で「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」が12億元の興行収入を上げたことは朗報であるとする一方で、過去のシリーズ作品が持つ記録的な興行収入と比較すると「この数字は遠く及ばないものだ」と指摘した。

そして、同作品の伸び悩みはハリウッド映画の中国本土での人気低下を浮き彫りにしたと評し、昨年の中国における全映画作品の興行収入のうち84%が中国国産映画となっており、興行収入ランキングトップ10の大半をハリウッド作品が占めた10年前との逆転現象が発生していることを伝えた。

その上で、逆転現象が起こった理由について、中国国産映画が破竹の勢いで発展して興行収入を伸ばしたことに加え、シリーズ作品を何作も繰り返して発表するハリウッド映画に中国人が倦怠感を覚え始めたという業界関係者の見方を紹介。「ワイルド・スピード」も、1作目ではこれまで中国人観客が見たことのない自動車が飛行機から飛び出すといったド派手なアクションシーンに興奮を覚えたものの、9作目となると飽きてしまうとした。

また、かつてハリウッド映画は良質なストーリーと、独特の風格があったからこそ多くの人から人気を集めてきたとし、現在のような「量産型の作品」では観客は離れていく一方だとも指摘している。

記事は一方で、中国の国産映画は質が大きく向上しているとし、業界アナリストの「中国市場においてハリウッド映画が国産映画に置いていかれる状況は長く続く可能性がある。今、中国の映画は新しいものをどんどん取り入れていて、観客から喜ばれている。中国市場でこれからも大稼ぎしたいと渇望しいているハリウッドにとっては、厳しい局面だ」との解説を伝えた。(翻訳・編集/川尻

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