中国、原発の燃料棒破損を初めて認める、放射線漏れは否定―仏メディア

Record China    2021年6月17日(木) 12時50分

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16日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国広東省の台山原発で燃料棒の破損による放射性物質濃度の上昇が発生したことを中国政府が認めたと報じた。写真は台山原発。

2021年6月16日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国広東省の台山原発で燃料棒の破損による放射性物質濃度の上昇が発生したことを中国政府が認めたと報じた。

記事は、中国生態環境部が16日にSNSアカウントを通じて国家原子力安全局による声明を発表し、「台山原発1号機ユニットで、原子炉内の冷却材の『比放射』(単位体積または質量に含まれる放射能の強さ)が上昇した」ことを認めたと紹介。また、原因について主に燃料棒の破損が関係しているとする一方で「燃料棒の製造、輸送、取り付けなどの工程には制御不可能な要素があり、原発ユニットでは少量の燃料棒が破損する状況は避けられない、一般的な現象である。世界の原発でも燃料棒破損後も引き続き運転を行った事例が多くある」と説明したことを伝えた。

また、声明が同1号機の原子炉にある燃料棒6万本余りのうち今回破損したのは5本程度と推計され、設計で仮定された最大破損比率の0.25%を下回る0.01%未満であることを伝えるとともに、周辺地域の環境モニタリングでは放射性レベルに異常は見られないとし、いかなる放射性物質も外部に漏れ出していないと強調したことを紹介している。

同原発を巡っては、CNNなど複数の米国メディアが14日、「同原発の建設、運営で協力するフランス企業から米エネルギー省に対し、同原発で直ちに放射性物質が漏れ出す脅威が発生する可能性があるとの報告が出され、技術支援が求められた」と報じ、関心が高まっていた。(翻訳・編集/川尻

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