中国製マスクの単価がコロナ禍で1300円近くに、ドイツが怒りの調査―仏メディア

Record China    2021年6月8日(火) 8時10分

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6日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、新型コロナウイルス感染拡大初期に中国製マスクの単価が高値でドイツ政府に販売されていた問題について、業者と政界との癒着に対する非難が噴出していると報じた。

2021年6月6日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、新型コロナウイルス感染拡大初期に中国製マスクの単価が高値でドイツ政府に販売されていた問題について、業者と政界との癒着に対する非難が噴出していると報じた。

記事は、欧州で新型コロナの感染拡大が始まった昨年春ごろ、スイス企業Emixが中国とのパイプを活かし、当時欧州で不足していたマスクなどの防護用品を大量調達したと紹介。ドイツ衛生省も当時、同社から外科用マスクや使い捨て手袋などを単価5.58ユーロ(約740円)で購入し、ノルトライン・ヴェストファーレン州ではマスク52万7000枚を9.9ユーロ(約1300円)という高額な単価で購入したと伝えた。当時、他企業によるドイツ政府への販売価格は3〜4ユーロ(約400〜530円)程度だったという。

そして、ドイツ政府との取り引きによりEmixがおよそ2億ユーロ(約270億円)の収入を獲得、当初は危機的な状況から騒がれなかったものの、今年2月にEmixの青年経営者がフェラーリで姿を見せるようになると風向きが一気に変わり、デア・シュピーゲルや南ドイツ新聞などドイツメディアが続々とバッシングを開始したとしている。

一方で、スイスメディアからは、Emixが2018年ごろから頻繁に中国を訪れてパイプづくりを進め、新型コロナの感染で商機を見出したこと、「納期をきちんと守り、問題のある製品はしっかり交換に応じていた」ことを評価する報道も見られたと紹介した。

さらに、ドイツ国内の怒りはEmix以上に、Emixとの取り引きに関わった「中間業者」に向けられていると指摘。ドイツ衛生省にEmixの仲介をしていたのは著名な政治家の娘で、Emixから3000〜5000万ユーロ(約40〜67億円)の仲介費をもらっていたほか、欧州議会議員の斡旋があったとの報道が流れ、野党のドイツ社会民主党も業者と与党・キリスト教民主同盟との癒着を指摘したと伝えている。(翻訳・編集/川尻

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