「HarmonyOS」スマホ到来!アンドロイド・iOSと並ぶか―中国メディア

人民網日本語版    2021年6月4日(金) 15時50分

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ファーウェイは2日、独自開発の基本ソフト「鴻蒙」の次世代バージョン「HarmonyOS 2」を発表した。

ファーウェイ(華為技術)は2日、独自開発の基本ソフト(OS)「鴻蒙(Harmony、ハーモニー)」の次世代バージョン「HarmonyOS 2」を発表した。このOSを搭載したスマートフォン、タブレット、スマートウォッチなどの端末も消費者の前に姿を現した。中国新聞網が伝えた。

■「HarmonyOS」の姿は? 優位性は何か?

次世代「HarmonyOS」は見た目はよりシンプルなインターフェースで、新しい万能型カード機能を搭載し、表示の有無を選べ、情報は直接見ることができ、サイズや組み合わせを選んで、自分好みのホーム画面を設定することができる。スマートファイルフォルダもあり、フォルダの内容にアプリをインストールせずに直接アクセスでき、振り分けや名前を付けることも自動的に行われる。

次世代「HarmonyOS」の操作は、カードはHarmonyシステムの真新しいインターフェースであり、新たな双方向スタイルをもたらし、切り替えがより直接的だ。複数のデバイスが簡単につながるコントロールセンター機能を備えたスーパー端末になる。

ファーウェイの説明によると、万能型カード機能は、現在よく使用されるアプリのアイコンに比べて、タップの操作や待ち時間が省かれるほか、カードの機能・情報がリアルタイムで更新され、一目見ただけで必要な情報が手に入り、アプリのアイコンをなぞるだけですぐにアプリのアイコンができる。さらに便利なのは、カードはスマホ、ウォッチ、タブレットなど複数のデバイスで共有でき、1回タップしただけですぐ開き、アプリをダウンロードする必要がないことだ。

たとえば、スマホで音楽を聞いている時、スマホの内蔵スピーカー、ブルートゥースイヤホン、スピーカーの間で切り替えを行なう時がある。これまでは、前のデバイスを切ってから次のデバイスにつなげ、操作に時間がかかっていた。「HarmonyOS」を使用すれば、コントロールのインターフェースで、スピーカーとスマホをつなげば、音声がスピーカーから流れるようになる。

またカメラ機能では、ユーザーは必要に応じてアプリを設定することができ、マルチカメラ配置、ドローン、アクションカメラ、各種カメラをスマホに連結させて、スマホをコントローラーにすることもできる。

次世代「HarmonyOS」は新しいアプリサービスのスタイルも提供する。サービスは端末による制限を受けなくなり、端末間のシームレスな切り替えが可能になる。仕事でもゲームでもどこからでも切り替えが可能で、どこからでもスタートできる。

より優れているのは、「マルチタスクセンター」として、スマホとタブレットで行なっているタスクを同時に見られることだ。スマホのタスクをタブレットに移したい場合、「センター」を軽くタップするだけで転送が完了し、すぐにタブレットで作業が続行できる。スマホで作動中のアプリをタブレットでも共有したいという場合も、軽くタップするだけで可能になる。

ファーウェイによると、「HarmonyOS」は1セットのコードで大小さまざまなハードウェアの要求に応えることができ、わずか128キロバイトのROMでも使用できる。モノのインターネット(IoT)デバイスにも幅広く使用でき、家電製品でも使えるなど、対応する範囲が非常に広いOSだ。

■「HarmonyOS」はアンドロイド・iOSに並ぶか?

2019年、グーグルはファーウェイに対し、グーグルモバイルサービス(GMS)を開放しないと発表し、ファーウェイは海外市場で大きな挫折を経験することになった。「自前のシステムがなければ、さまざまな制約を受ける」ことが、中国のスマホをはじめとする端末産業の共通認識になった。「HarmonyOS」がスマホをカバーするようになったことは、中国産OSがすでにこのボトルネックを解消したことを物語る。

分析によると、今回の次世代「HarmonyOS」がスマホに搭載されたことで、グーグルのアンドロイド、アップルのiOSに直接向き合うことになり、市場の構造が再編され、3つの勢力が拮抗する時代が始まることになるという。

通信業界の専門家の項立剛(ディン・リーガン)氏は、「『HarmonyOS』は世界一のOSになるチャンスがある。現在、ファーウェイには数億台のスマホユーザーが『HarmonyOS』の最初のPR・普及の役割を担うようになるだろう」との見方を示した。ファーウェイはすでにあらゆるシーンをカバーするスマート連携デバイスを10億台以上販売し、そのうちネットワークに接続中のスマホが7億台を超えたという。

項氏は、「スマート時代のOSに対する要求は複数のデバイスの連携であり、OSはフレーム内での連携が必要だ。従来のOSのフレームでは対応できなかったが、(これができる」『HarmonyOS』のマイクロカーネルは次世代のシステムであり、OSの未来を代表するものだ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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