訪米した文大統領、バイデン大統領の「手厚いもてなし」に注目集まる=韓国ネット「菅首相とは大違い」

Record China    2021年5月21日(金) 22時20分

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21日、韓国・ニューシスは、米韓首脳会談のため訪米した文在寅大統領に対するバイデン大統領の「手厚いもてなし」が注目を集めていると報じた。写真は韓国大統領府Facebookアカウントより。

2021年5月21日、韓国・ニューシスは、22日に行われる米韓首脳会談のため訪米した文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対するジョー・バイデン大統領の「手厚いもてなし」が注目を集めていると報じた。

記事は「バイデン大統領が用意したもてなしの中で最も象徴的なものは、朝鮮戦争の戦没者に米国最高の武功勲章である『名誉勲章』を授与する行事に文大統領を招待したこと」としている。外国の首脳が名誉勲章授与式に出席するのは今回が初めてで、「米韓同盟を強調する目的」とみられているという。

また、バイデン大統領は米韓首脳会談を前に、アジア系へのヘイトクライム(憎悪犯罪)の取り締まりを強化する法案に署名した。これについても記事は「バイデン大統領は新型コロナウイルス事態をきっかけに急増したアジア系へのヘイトクライムを糾弾するメッセージを発信し続けてきた」としつつ、「文大統領の訪米に合わせてこの法案に署名したのは、一種のプレゼントだ」と分析している。

その他、米議会でも文大統領の対北朝鮮政策を反映した法案が発議されたという。民主党下院議員4人は21日、終戦宣言や平和協定の締結、米朝連絡事務所の設置を骨子とする「朝鮮半島平和法案(Peace on the Korean Peninsular Act)」を発議した。法案は、2018年に文大統領と金正恩(キム・ジョンウン)総書記が板門店で行った首脳会談を念頭に「2人の首脳は停戦協定を平和協定に置き換え、恒久的で強固な平和体制を構築するため米国が関与する会談を積極的に推進するとした」と明記し、これを考慮した米国務省の外交的関与を求めたという。

一方、文大統領もバイデン大統領の「朝鮮戦争外交」に快く応じる様子を見せているという。20日に訪米した文大統領はまず、米国最大の国立墓地の1つであり、朝鮮戦争の戦没者とその家族約40万人分の遺体が安置されているバージニア州アーリントンの国立墓地を訪問した。文大統領はこれまでにワシントンD.C.を3度訪問しているが同墓地を訪れるのは初めてで、「強固な米韓同盟」を強調したい考えとみられている。

米韓間には現在、朝鮮半島の非核化を目指す対北朝鮮政策の他、コロナ対応とワクチン協力、半導体・バッテリー分野での協力と韓国企業の対米投資、気候変化への共同対応など重要課題が山積みとなっている。また、主要議題の1つとされていた中国をけん制するための日米豪印の枠組み「クアッド」への韓国参加問題については、日本外務省と米ホワイトハウスが「拡大の計画はない」と述べている状況だ。

この記事に韓国のネットユーザーからは「これこそが韓国の国格」「米韓同盟はこれまでにないくらい強固だ」「文大統領の就任後に韓国の国格が上がったのは事実。米大統領の態度は朴槿恵(パク・クネ)前大統領のときと180度違う」「ハンバーガーを前にして30分座らせられていた菅首相とは大違いだ」「日本は悔しがっているだろうな」など喜ぶ声が上がっている。

一方で「米国が手厚くもてなすのはサムスンの半導体のためであって、文大統領のためではない」「そんなことより実利が大事」「菅首相は大統領迎賓館だったのに、文大統領は近隣のホテルに泊っているらしいけど?」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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