韓国消費者の「中国産キムチ恐怖症」さらに広まる、4月の輸入量が前月比30%急減

Record China    2021年5月16日(日) 9時10分

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韓国で4月の中国産キムチ輸入量が3月に比べ30%急減。韓国紙は「消費者の間で『中国産キムチ恐怖症』がさらに広がっているもようだ」と伝えた。キムチ

韓国で4月の中国産キムチ輸入量が3月に比べ30%急減したことが分かった。韓国紙は「中国のキムチ工場で非衛生的な方法でキムチを漬けている様子が3月中旬、韓国で報道されて以降、消費者の間で『中国産キムチ恐怖症』がさらに広がっているもようだ」と伝えた。

中国産キムチ恐怖症のきっかけは、中国現地にあるキムチ工場の動画が韓国のインターネット上で拡散したことだった。動画には泥水の中から塩漬けの白菜をさびついたフォークレーンに移す様子が映っており、水の中で裸の男性が素手で白菜をかき混ぜる姿も見られた。これを目にしたユーザーからは「もう中国産キムチは食べられない」との声が上がり、家庭や飲食店で中国産キムチを避ける現象が起きた。

朝鮮日報が報じた食品医薬品安全処が運営する統計情報サイト「輸入食品情報マル(場所の意)」の集計によると、4月に韓国が中国から輸入したキムチは1万8066トンで、3月(2万6149トン)に比べて30.9%減少した。月間の中国産キムチ輸入量が1万8000トン台まで減ったのは、昨年4月以来、1年ぶりだった。

韓国が中国から輸入するキムチは最近年々増えていたが、昨年(28万1009トン)初めて前年(30万6589トン)に比べて減少した。新型コロナウイルス感染症の拡大で飲食店に来る客が急減したためだ。

しかし、今年2月からは、1年前の同期間に比べ輸入量が増加に転じた。そして3月になると、中国産キムチ輸入量は1年前に比べ25.7%急増した。暖かくなり、ソーシャルディスタンスなどの防疫措置が緩和されて飲食店に来る客が増えたからだ。その後、中国産キムチの衛生上の問題が浮上し、4月の輸入量は新型コロナ危機が高まっていた昨年4月の輸入量(1万8742トン)にも達しなかった。

食品医薬品安全処は中国産キムチの衛生問題をめぐる騒動が拡大したのを受け、「輸入キムチ安全・安心対策」をこのほど発表。「今年は中国産キムチ製造業者など26カ所の現地調査を行い、来年から2025年まで毎年20カ所ずつ点検する」と明らかにした。また、輸入キムチの製造過程で異物が混ざったかどうかなどを確認するために、中国産キムチ製造業者も国内企業と同様にHACCP(ハサップ=食品安全管理認証)を受けさせる案を積極的に推進することにした。

現在、韓国内で消費されるキムチは年間約200万トンに達すると推定されている。韓国産キムチと中国産キムチの価格は少なくとも3倍、多ければ7倍以上の差があるとされる。それでも韓国外食産業協会のイ・ビョンチュン専務は「飲食店で中国産キムチは食べないというお客さまが着実に増えている。中国産キムチ輸入量が減る現象は当分の間続くものとみられる」と語った。(編集/日向)

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