62都市で新築不動産価格が上昇、一線都市なお人気―中国

人民網日本語版    2021年4月23日(金) 10時50分

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中国国家統計局が16日に発表した今年3月の大・中都市70カ所の不動産価格データによると、同月の分譲住宅価格は前月と比較した上昇幅が基本的に安定し、一線都市の人気が引き続き高かったという。写真は南京。

中国国家統計局が16日に発表した今年3月の大・中都市70カ所の不動産価格データによると、同月の分譲住宅価格は前月と比較した上昇幅が基本的に安定し、一線都市の人気が引き続き高かったという。中国新聞社が伝えた。

データを見ると、3月には大中70都市のうち、62都市で新築分譲住宅価格が前月比上昇し、2都市は前月の水準を保ち、6都市は低下した。上昇した都市は前月より6カ所増え、21カ月近くぶりの最高を更新した。

中古住宅市場を見ると、70都市のうち、価格が前月比上昇した都市は58カ所で、前月より3カ所多かった。このうち一線都市は1%上昇して、上昇幅は前月より0.1ポイント減とやや縮小した。3月の北京の中古住宅価格は前月比1.4%上昇、上海は1.1%上昇、広州は1.4%上昇、深センは0.4%上昇し、上昇幅は二線都市の0.4%と三線都市の0.3%を明らかに上回った。

不動産会社の中原地産の張大偉(ジャン・ダーウェイ)チーフアナリストは、「こうしたデータは一線都市が引き続き2021年のスタートの時期に不動産価格の上昇をリードしたことを物語る。去年12月には一線都市の中古住宅価格上昇幅は0.6%の水準を維持していたが、今年に入ってから上昇幅はずっと1%とそれ以上の状態が続いている」と指摘した。

3月の不動産市場の状況について、貝殻研究院の許小楽(シュー・シャオラー)チーフ市場アナリストは、「季節的要因に市場の期待の高さが加わり、今年3月には、中国の主要都市の不動産市場の取引活発度が上昇した。同研究院のデータでは、3月の重点都市の中古取引量は2019年以来の単月の最高を更新し、市場取り引きの活発さが全国の不動産価格を全体として押し上げた。しかし全体の上昇幅をみると、各線の都市の前月比上昇幅はいずれも1%以内にとどまり、ここから価格上昇幅が全体として安定した状態を保ったことがわかる」との見方を示した。

諸葛找房データ研究センターの陳宵(チェン・シャオ)アナリストは、「一線都市が相次いで価格調整を強化した後、市場の人気が一線都市から注目の二線都市へと移行する現象がみられた。北京、上海、深センが年初から調整を相次いで強化すると、市場での人気が低下し、価格上昇ペースが鈍化した。3月には、二線都市の新築住宅価格は前月比0.5%上昇し、上昇幅は前月より0.1ポイント拡大した」と述べた。

許氏は、「4月に大中都市の不動産価格の上昇幅は全体として縮小するだろう」と予測した。同研究院のデータによると、4月に入ってから(不動産情報サイトの)貝殻找房における50都市の中古住宅取引量は下方へと変動する調整の流れを維持し、各線の都市の中古住宅景気指数は軒並み低下し、オーナーの市場への期待が減退したという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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