人民網日本語版 2021年4月20日(火) 10時40分
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ボアオ・アジアフォーラムの周小川副理事長は「中央銀行のデジタル通貨の発展では各国の中央銀行の通貨主権を尊重するべきであり、デジタル技術を利用して利便性を大幅に高めることが可能だ」と指摘した。資料写真。
ボアオ・アジアフォーラムの周小川(ジョウ・シャオチュワン)副理事長は18日夜に行われた同フォーラムの2021年年次総会の分科会「デジタル決済とデジタル通貨」で、「中央銀行のデジタル通貨の発展では、各国の中央銀行の通貨主権を尊重するべきであり、デジタル技術を利用して利便性を大幅に高めることが可能で、どれか1つの通貨が『天下を統一する』ようなやり方を採用すべきではない」と指摘した。新華社が伝えた。
周氏は、「どの国にもマクロ調整の状況があり、自国の通貨主権があり、制度上は他国と異なるのだが、一部の国にはまだ一定の外貨規制があり、これを撤廃することはそれほど容易ではない。そのため、もしも中央銀行のデジタル通貨を発展させれば、多くの国がそれぞれ自国の中央銀行デジタル通貨を持つようになり、どこも自国の通貨を基礎とし、市場プロセスの中で独自のルールをもつようになる。こうした状況の中では、デジタル通貨の国境を越えた使用の相互運用性は非常に複雑になる」と指摘した。
また周氏は、「デジタル人民元のスタート地点は小売システムの高度化とバージョンアップを確実に行うことであり、小売システムの効率向上は他のすべての業務の発展の基礎だ。こうした基礎の上で初めて、卸売システムや国境を越えた決済操作の可能性も出てくる。また、デジタル人民元発展の一番最初の動機は越境決済に使用することではない」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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