Record China 2021年4月14日(水) 8時20分
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韓国初の国産戦闘機である韓国新型戦闘機「KF-X」が完成し、9日午後、韓国航空宇宙産業の泗川工場において試作1号機の出庫式が行われた。写真は韓国国防部のSNSに掲載されたKF-X。
韓国初の国産戦闘機である韓国新型戦闘機「KF-X」が完成し、9日午後に韓国航空宇宙産業(KAI)泗川工場において試作1号機の出庫式が行われた。4月9日、韓国メディア・ニュース1が報じた。
記事によると、KF-Xは老朽化の進む空軍のF-4、F-5戦闘機に代わる次世代型戦闘機として2015年に開発がスタート。韓国の防衛産業企業が多数参加し、インドネシアとも共同で研究・開発を進めてきた。この日出庫されたKF-Xの試作機は、地上試験を経て22年に飛行試験を行い、26年までに開発を完了する予定という。
韓国の防衛事業庁は、「KF-X試作機の出庫は、これまで図面にのみ存在していた戦闘機を実体化させ性能を評価する段階に入ったという点で意味ある成果」とし、「KF-Xの開発が完了すれば、韓国の空軍は訓練機から戦闘機まで国産の航空機が『自主国防』の中核を担うことになり、強軍に成長する足場を築くことになる」と発言した。
また「KF-Xは、『AESAレーダー』や『統合電子戦システム(DEWS)』など、開発難易度の高い装備を国産化して搭載予定」とし、「今後も国産化が可能な部分を増やしていく計画」と説明している。
しかし一方で、KF-Xの共同開発パートナーであるインドネシアが、17年から自国の経済難を理由に負担金の納付を先送りにしており、事業の進行に支障を来すことを懸念する声も少なくないという。
インドネシア側は26年までに必要な全事業費8兆8000億ウォン(約8555億円)のうち、20%である約1兆7663億ウォン(約1717億円)を負担する代わりに、試作機1台と技術資料を譲り受ける条件で開発事業に参加したが、21年2月の時点で既に約6044億ウォン(約588億円)を滞納しているとのこと。
しかし出庫式のために韓国を訪れたインドネシアのプラボウォ・スビアント国防長官は、8日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領を訪ね、「戦闘機をはじめとする韓国との協力事業は何としても成功させるべき。困難と障害を克服するために努力する」という意向を伝えたという。
この報道に対し韓国のネットユーザーからは「かっこいい」「韓国も戦闘機の生産国になったのか。文大統領は最高です」「最高だ。韓国の大統領、政府、国民、みんな頑張りましょう」「われわれの先祖がこれまで守ってきたように、領土を守るための布石になってほしい」「韓国ファイト!。これからは自立すべきです」「試験飛行が成功すれば、きっと歴史的な日として記憶されるだろう」など、喜びや応援の声が多数寄せられている。(翻訳・編集/丸山)
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