人民網日本語版 2021年4月9日(金) 16時50分
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世界はまだ新型コロナウイルス感染症によって大きく混乱し、経済が低迷するという状況にあるが、世界の富豪の総資産は過去1年間で8兆ドル以上増加した。資料写真。
米経済誌フォーブスは現地時間6日、第35期世界長者番付を発表した。それによると、世界はまだ新型コロナウイルス感染症によって大きく混乱し、経済が低迷するという状況にあるが、世界の富豪の総資産は過去1年間で8兆ドル以上増加した。2021年には世界の億万長者は2755人に達し、過去最高を更新した。長者のうち、493人が初めて番付に載り、中国と米国の寄与が最も大きかったという。環球時報が伝えた。
■巨額の資産が驚異的スピードで増加
米ABCテレビは7日、「2021年3月末現在、世界の億万長者の資産総額は約13兆1000億ドルに達し、昨年の番付発表時の5兆ドルを大幅に上回った」と伝えた。同誌のケリー・ドーラン副編集長はコメントを発表し、「多くの面で今年は記録破りの1年だ。新たに番付に入った長者がこれまでのどの年よりも多く、世界の億万長者の数もこれまでより多い。世界の億万長者の純資産が初めて10兆ドルの大台に到達した年でもある。巨額の資産が生み出されるスピードは驚異的だ」と述べた。
今年の番付では、アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の純資産は1770億ドルで、ベゾス氏は4年連続で首位に立った。テスラのイーロン・マスクCEOは1510億ドルで、昨年の31位から大幅に順位を上げて今年は2位になった。トップ5を見ると、フランスのラグジュアリーブランドグループのLVMHのベルナール・アルノー会長は1500億ドルで3位、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏が1240億ドルで4位、フェイスブックの創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は970億ドルで5位。米紙ワシントン・ポストは報道の中で、「過去1年間にテクノロジー企業の株価が大幅に上昇したことが、番付トップに並んだ長者たちを支えた重要な要因だ」と強調した。
長者の出身地を見ると、今年は中国が745人、米国が724人で、中国が初めて米国を抜いた。都市別にみると、北京の人数がニューヨークを抜いて世界一になった。アジア太平洋地域から番付入りを果たした1149人の総資産は4兆7000億ドル、米国の長者の総資産は4兆4000億ドルだった。中国の長者でトップ20に入ったのは2人だけで、農夫山泉の創業者の鍾●●(ジョン・シャンシャン、●は目へんに炎)氏が13位、騰訊(テンセント)の馬化騰氏が15位だった。このほか今年初めて番付に入った長者は過去最多の493人で、10億ドル以上の資産を擁するスーパー長者が17時間に1人、新たに誕生した計算になる。新たにスーパー長者になった人の出身地を見ると、中国本土と香港が210人、米国が98人で、米中は新スーパー富豪を最も多く生み出した2大国にもなった。
■中国のインターネット大手が米国に追いつき追い越す
フォーブスは「番付では米国のテクノロジー関連の長者の人数が最多だが、中国の急速に発展するインターネット業界が次世代のテクノロジー大手を生み出し、米国の覇権的地位を脅かしつつある。中国の資本市場改革は上場をより容易にし、中国の資産増加の一助となった。中国のテクノロジー分野で世界をリードしようとして重ねてきた努力が、新たな資産も生み出した。と同時に、ホームヘルスケアなどの産業が持つ『富を生み出す』強い力も中国の消費高度化のトレンドを反映している」と強調した。
また、感染症流行中の中国経済の動きは世界の大部分の国よりも好調で、その上こうした流れは今年も続き、このことが中国の資本市場を力強く後押しするとみられる。中国医療業界は世界中に感染症と闘うための物資を提供し、新たに誕生した中国大陸部の億万長者のうち、10%以上が医療業界の関係者だ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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