韓国の歴史教科書に日本の市民団体が登場、その内容は?=韓国ネット「美しい人」「善良な日本人も多い」

Record China    2021年4月6日(火) 10時40分

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5日、韓国・ニュース1などによると、韓国の高校で使われる歴史教科書に日本の市民団体の人権活動が掲載された。資料写真。

2021年4月5日、韓国・ニュース1などによると、韓国の高校で使われる歴史教科書に日本の市民団体の人権活動が掲載された。

記事によると、昨年改定された高等学校の韓国史教科書 3種類で、朝鮮女子勤労挺身隊の訴訟を後押しする日本の市民団体「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」と「不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会」の活動が紹介された。

ヘネムエデュが出版する教科書では、「韓国と日本を近づける人と努力」のページで2001年の日本留学中に線路に落ちた乗客を救うため線路に飛び込み命を落としたイ・スヒョンさんらと共に「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」の活動が紹介された。団体メンバーの写真と共に「団体は元被害者の方々の訴訟費用や航空券代、滞在費を支援するなど、名誉回復と救済のため努力している。元被害者の方々の故郷である光州市が2017年に名誉市民賞を授与した」との説明が掲載されたという。

東亜出版の教科書でも、「歴史の和解のための様々な努力」のページに「1998年に良心のある日本市民により結成され、毎週金曜日に三菱重工業本社前でデモを行っている」との内容が写真と共に紹介されたという。

天才教育が出版する教科書では、「対立の解消と平和に向けた努力」 のページで「不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会」の活動内容が盛り込まれた。不二越本社前で日韓の市民団体会員らが垂れ幕を持っている写真を掲載し、「北陸連絡会は東京にある戦犯企業の前で抗議集会を開いた」と紹介されているという。

日韓問題と関連し、日本の市民団体の活動が具体的に韓国の歴史教科書で紹介されたのは今回が初めてのことという。これに対し、韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」は「竹島の領有権の主張を強めて元慰安婦問題を縮小するなど、自国中心の歴史観を植え付ける日本の高校の教科書とは対照的。未来の世代に歴史の和解の必要性とバランスの取れた認識を伝えるという点で特別な意味がある」と話したという。

これを受け、韓国のネット上では「政治的観点ではなく、正義の観点から話し合おうとしている。韓国の慰安婦支援団体も見習うべき」「国を越えて良心を共にする美しい人たち」など当該団体への称賛の声をはじめ、「韓国政府はこういう団体を支援すべき」との声も寄せられている。

また、昨今の日韓関係悪化の原因に関して「日本も韓国も政治家が問題」「政治家や右翼団体が問題。(日本には)善良な市民も多い」などと指摘する声や、「日本の大学に在学中。韓国が先進国に向けてさらに羽ばたくためには両国の意思疎通が必須。戦争で被害は受けたけど、日本のおかげでインフラが整った。認めたくないけどこれが事実」と双方のコミュニケーションを望む声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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