Record China 2021年3月28日(日) 21時0分
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韓国・ソウル市長選で与野党一騎打ちの構図が固まった。土地投機疑惑で文在寅政権に逆風が吹く中、首都決戦の行方は1年後の次期大統領選にも大きな影響を与えそうだ。ソウル市庁
4月7日に投開票される韓国・ソウル市長選で野党候補が一本化され、与党候補との一騎打ちの構図が固まった。土地住宅公社職員らの不正土地投機疑惑で文在寅政権に逆風が吹く中、世論調査では野党が有利とされる。首都決戦の行方は1年後の次期大統領選にも大きな影響を与えそうだ。
今回の市長選は昨年7月、前市長がセクハラ疑惑で自殺したことに伴う補欠選挙(任期は来年6月30日まで)。与党「共に民主党」はニュースキャスター出身の朴映宣・前中小ベンチャー企業相を擁立した。
野党陣営では保守系最大野党「国民の力」の公認候補、呉世勲・元ソウル市長と中道系野党「国民の党」の安哲秀・代表が出馬を表明。25日の選挙運動スタートを前に統一候補の選定が進められていた。
聯合ニュースによると、22日にソウル市民3200人を対象に市長としての適性と競争力を問う世論調査を実施した結果、呉氏が勝利した。呉氏と安氏は公職選挙法に従い正確な得票率を公開しなかったが、聯合ニュースは「接戦になるとの予想に反して呉氏が4ポイント程度の差をつけて勝利したようだ」と伝えた。
呉氏は23日の記者会見で「一本化で政権を審判し、政権交代の道を開くよう命じた市民の命令に必ず従う」と述べ、市民に対し「国の運命がかかった選挙だ」と強調した。「国民の力」は最大野党として、市長選を足掛かりに来年の大統領選での勝利を目指す戦略を描いている。
呉氏は2011年、学校給食無料化をめぐる住民投票の不成立を受けてソウル市長を辞任した。呉氏は会見で「(辞任後の)10年間を重い心情で生きてきた」とし、「私の胸の片隅にある重い塊を取り除き、再び走り出すソウル市長として報いることができるよう最後まで応援してほしい」と訴えた。
中央日報が22日に公表した一騎打ちを仮定した世論調査では、呉氏の支持率50.6%に対し、朴氏は36.8%。韓国の三つの世論調査機関が野党候補を一本化する前に一騎打ちを仮定して行った調査によると、呉氏への支持率が47.0%で朴氏の30.4%を上回った。2週間ほど前の調査では与野党の一騎打ちでの支持は拮抗(きっこう)していたが、差が広がってきている。
ハンギョレ新聞によると、世論調査機関のリアルメーターは24日、YTNと交通放送(TBS)の依頼で22~23日にソウル在住の満18歳以上の1042人を対象に実施した世論調査の結果を発表。「ソウル市長選に候補一本化で次の候補が出馬したとすると、誰に投票するか」との質問には、呉氏と回答した人が48.9%、朴氏が29.2%だった。候補間の格差は誤差範囲(信頼水準95%、標本誤差±3.0ポイント)を超える19.7ポイントだった。(編集/日向)
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