2021年3月23日、韓国・MBNによると、サッカー元韓国代表のMFキ・ソンヨン（FCソウル）が小学校時代に後輩に性的暴行を加えたとする疑惑をめぐり、被害を主張する2人の弁護士が「キ・ソンヨンが当時のチームメイトらを懐柔し脅迫した」と主張した。

弁護士は「キが人脈を総動員して当時のチームメイト一人ひとりに電話し、『事件について話をするな』と懐柔や脅迫を行った」とし、「証拠も確保している」と話している。キ側が2人を告訴するまでに時間がかかったことについて、「通常1～2時間で済む告訴状の作成に1カ月近くかかったのは、このこと（懐柔・脅迫の電話）のせいではないか」とも述べているという。

2人は先月24日、全羅南（チョルラナム）道の小学校でサッカー部に所属していた00年1～6月、先輩から性的暴行を加えられたと明らかにした。当時キの名前は伏せられていたが、声明の内容から先輩がキ・ソンヨンであるとされた。一方、キは同月27日に潔白を主張し法的対応を示唆したが、2人は「確実な証拠がある」と反論していた。

そして今月22日、キの代理人を務める弁護士が「被害を主張する2人を刑事告訴し、5億ウォン（約4800万円）の損害賠償を請求した」と明らかにした。これを受け2人の弁護士は「訴訟を歓迎する。ついに法廷で真実を明かにできる」とのコメントを出している。

キはかつて韓国代表として出場した日本戦で、日本を侮辱するようなパフォーマンスをしたことでも物議を醸した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「中立でありたいと思うが、不思議と被害者側の主張がずっと真実に思える」「ソンヨンが負ける予感」「被害者側の弁護士もばかじゃないし、被害者側のうそだったとして、ここまでのリスクを冒して得るものが何かあるだろうか」「キ・ソンヨンが本当に潔白なら、一人ひとりに電話する必要などないはず。被害者の主張が全て事実ではないかもしれないが、何かをやったのは確かだから電話工作をしたんだろう」「被害者の主張が事実のような気がする。ソンヨンの訴訟が遅いなと思ったが、裏工作をしていたのか」「潔白なら証拠も何も関係なく、すぐに告訴すべきだった」「記者会見のキ・ソンヨンを見て、加害者に間違いないと確信したよ」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/麻江）