バイデン米政権の発足後に初めて開かれた米中外交トップによる直接会談の報道陣を前にした冒頭発言で非難の応酬が繰り広げられたことに関連し、中国のニュースサイトの観察者網に20日、「中国が米国に怒り非難したことについて、日本のネット民からうらやむ声が上がっている」とする記事が掲載された。

産経新聞によると、米アラスカ州アンカレジで18、19日の2日の日程で行われた米中外交トップによる会談では、18日の報道陣を前にした冒頭発言で、ブリンケン米国務長官が中国による新疆ウイグル自治区での人権侵害や同盟諸国への経済的圧迫など、国際秩序を脅かす行為に対する「深刻な懸念」などを比較的厳しい口調で表明すると、中国の外交担当トップの楊潔チ（ヤン・ジエチー）共産党政治局員は、「米国は、中国に対して強い立場からものを言う資格などない。これは中国人に接する態度ではない」などと非難した。

記事は、日本のYahoo！ニュースにこうした中国側の対応を伝える報道が掲載されると、コメント欄に日本人から「かなりストレートな応酬をやっているが、日本もあれぐらいストレートに物が言えるようになってもらいたいものだ。腰抜け外交ばかりやっていると、いつまでもこの国は金だけ出して国際的な信頼や尊敬、国益は得られない」などの声が寄せられていると伝えている。（翻訳・編集/柳川）