中韓の起源争いがさらに過熱?BTSらK-POP歌手も続々参戦=韓国ネット「偉大な行動だ」

Record China    2021年3月18日(木) 9時50分

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元Secretのチョン・ヒョソンやBTSなど、韓国の歌手が相次いで「韓服は韓国のもの」と公の場で主張している。写真はBTS。

2021年3月16日、韓国の歌手が相次いで「韓服は韓国のもの」と公の場で主張している。韓国・朝鮮日報が伝えた。

記事によると、ニューヨークのタイムズスクエアに1日、「Traditional Korean Clothes,Hanbok(韓国の伝統衣装、韓服)」というフレーズと共に韓服を着る歌手チョン・ヒョソンの写真が掲載された巨大な看板が掲げられた。

これは韓国のファッションブランド「ラカイコリア」が開催したイベントの一環で、ヒョソンは「わが国の歴史と文化である韓服を世界に広めるプロジェクトに参加できて光栄だ」と語った。ラカイコリア側も「中国の文化侵略に韓国の国民として対抗する方法を思案し、韓服をPRすることにした」と説明。これに対し中国のネットユーザーから抗議が殺到すると、ラカイコリアは16日、「中国での販売中止」の措置を取ることを明らかにした。

また、人気ボーイズグループBTSも2020年12月、「最も好きなステージ衣装は?」という米ファッション誌「COSMOPOLITAN(コスモポリタン)」のインタビューに対し、「韓服が楽。韓国固有の服だし、スーツともよく合う」(SUGA)と回答した。

これはその約1カ月前に、中国のモバイルゲーム「シャイニングニキ」が、韓服を中国の伝統衣装として紹介したことに対抗する発言だとされている。「韓国の伝統衣装(traditional clothes of Korea)」という英語字幕がつけられたこのインタビューはYouTubeで591万回再生され、約1万3000件のコメントがついた。これにも中国のネットユーザーは、「BTSにBillboard(ビルボード)チャート1位のお祝いメッセージを送るな」「BTSは中国の警告を無視した」などの反応を見せたという。

さらにラッパーのE-Sensは2月、自身のSNSで「『漢服』ではなく『韓服』だ。この厚かましい泥棒め」という文章を投稿し、中国のネットユーザーから激しい攻撃を受けた。トロット(演歌)歌手のソン・ガインも、SNSに韓服姿の写真と併せて「キムチも韓服も韓国のものです」というコメントを投稿したという。

韓国の歌手がこのような発言を行う背景には、民族意識のみならず、K-POP市場の中心が中国から米国や欧州に移ったという事情があるとされている。韓服研究家で嘉泉大学講師のユン・ソジョン氏は「中国の若者を中心に人気を得ていた『Kカルチャー』が、米国などに広がることで、韓国の歌手が中国の文化侵略に反発の声を上げている」とし、「このような動きは『韓服チャレンジ』(※韓国のイラストレーターや漫画家が行っている、韓服を韓国の伝統衣装として広める運動)に代表される韓国ネットユーザーの『東学韓服運動』(※韓服を韓国のものとアピールする運動)の力にもなっている」と説明している。

この報道に対し、韓国のネットユーザーからは「政府が何もしないから芸能人が頑張っている。立派だ」「BTSが情けない大人たちよりも偉大な行動を見せてくれている。ヒョソンもBTSもありがとう」など、歌手らの行為を称賛する声が寄せられている。

また、「もしもBTSに中国人メンバーがいたら、こんな主張はできなかったはず。芸能界に中国資本が投入される場合のいい手本になった」「なぜ中国製品の不買運動はしないんだ?」「今や韓国をばかにしているのは日本ではなく中国だ」「キムチと韓服が中国のものと主張できるなんて信じられない。東学韓服運動に参加する」など、中国に反発するコメントも多く見られた。(翻訳・編集/丸山

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