2014年4月28日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、世界最大のショッピングサイトの1つである中国の淘宝網には偽物やパクリ商品が氾濫しているが、根絶は非常に難しいと指摘した。中国紙・参考消息（電子版）が伝えた。

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アリババ・グループ傘下の淘宝網は出店店舗数700万店、商品数8億点を誇る世界最大級のショッピングサイトだが、身分証と連絡先さえあれば誰でも出店できるため、偽物が氾濫している。

折りたたみ自転車の世界的なメーカー・ダホンによると、淘宝網で販売されている5万8000台の折りたたみ自転車のうち、半数が偽物か同社の知的所有権を侵害している商品。淘宝網にクレームを申し入れると偽物の販売は一時的に減るものの、数カ月後には別の店舗として生まれ変わり、いたちごっこの状態だという。

アリババ・グループが今年2月に世界知的所有権機関（WIPO）に提出した報告書によると、同グループは偽物根絶のため、淘宝網を中心に年間1億元（約16億円）以上を投入している。昨年は偽物1億件以上を排除し、中国当局と偽造事件77事案で協力し、51の犯罪組織を摘発した。

また、完全な偽物ではないパクリ商品も大量に出回っている。本物とまったく同じようなものからパロディー商品までさまざまで、あるショップで販売されている白雪姫やシンデレラが描かれたリュックサックには「Disney」ではなく「Diteyn」と記載されている。

ある専門家は、米ネットオークション最大手のeBayでは偽物の疑いのある商品は自動的に排除されるが、淘宝網では数週間かけて調査し、直ちに問題を解決していないと指摘している。（翻訳・編集/HA）