麻生太郎副総理兼財務大臣の発言が再び注目を集めている。

香港フェニックステレビの李●（リー・ミャオ、●は水3つ）記者は8日、自身の微博（ウェイボー）アカウントで「麻生太郎語録」のハッシュタグを付け、「くれぐれも見逃さないように」とコメントして同日の参議院予算委員会でのやり取りを紹介した。

国民民主党の浜口誠議員が雇用保険財政について質問した際、「麻生財務大臣のお立ち場でもご答弁をお願いしたい」と指名すると、席を立った麻生氏は「質問通告がなかったので急に振られて質問に答えてくださいと言われても、今の質問はほとんど聞いてなかったんで…」と発言。議場から笑いが起きた。野党がヤジを飛ばすと、麻生氏は「そうかねえ、正直に言ったらだめなの？」「正直に言って何が悪いのかね」などと応じた。

中国のネットユーザーからは、「ははははは」「寝てないだけ立派だよ」「麻生さんはよく国会で堂々と居眠りしてるからな。心理状態が非常に良好」「その通り（笑）本当のことを言っちゃいけないのか？」「誠実な人だ」「匠（たくみ）の精神。真摯（しんし）な日本人は、事前に質問を受け取っていなければ質問はないと解釈する」「日本人らしい」「はは。相変わらず他人は眼中に無しだな」などのコメントが寄せられている。

麻生氏の歯に衣着せぬ発言は中国でもたびたび注目を集めており、面白がったり、あるいは一理あると受け止められたりすることも多い。過去には新型コロナによる死者数が欧米と比べて少ないことについて、麻生氏が「お前らだけ薬持ってんのかって、電話がかかってきて言われたが、おたくとうちの国とでは国民の民度のレベルが違うんだって、そう言ってやるとみんな絶句して黙る」と発言。この時も中国のネットユーザーは「日本人の民度は確かに高い」「これは文句のつけようがない」とコメントするなど、多くが麻生氏の見解を支持していた。（翻訳・編集/北田）