Record China 2021年2月19日(金) 7時30分
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16日に身柄を確保された北朝鮮の男性が越境したとされる江原道の海岸で、17日に潜水服とダイビングフィンが発見された。韓国軍は男性が海を泳いで越境したものと推定し、調査している。写真は南北境界の板門店。
2021年2月17日、韓国・聯合ニュースによると、北朝鮮の男性が脱北(越境)した場所とみられる江原(カンウォン)道高城(コソン)郡の海岸で、潜水服とダイビングフィン(足ひれ)が発見された。韓国軍は男性が潜水服とフィンを着用して海を泳いで越境したものと推定し、軍人かどうかをはじめ、北朝鮮での職業などを調査中という。
16日午前4時20分ごろ、北朝鮮の男性1人が民間人出入統制区域から南下中に、検問所の監視カメラに捉えられた。韓国軍は特殊部隊を投入し、午前7時20分ごろにこの男性の身柄を確保した。男性は亡命の意思を示したという。
軍当局はこの男性が海を泳いで越境した可能性も視野に入れていたが、海岸で潜水服とフィンが発見されたことにより、この説は濃厚になった。
しかし潜水服を着用したとしても、真冬の海を泳いで渡るのは通常体力的に困難と考えられるため、韓国の軍と情報機関はこの男性の身元確認を急いでいる。男性の年齢は20代前半とされる。
記事は「昨年11月に東部戦線の最前方で鉄柵を越えて亡命の意思を示した北朝鮮の男性も、まるで体操選手のような身のこなしで軽やかに鉄柵を越えた」とし、「最近、北朝鮮の男性が常識を超えた方法で越境を繰り返すことに対し、軍の関係者は困惑を隠せずにいる」と伝えている。
今回の事件が発生した部隊は、昨年11月のいわゆる「鉄柵亡命」と、2012年10月に北朝鮮の兵士が韓国側の三重の鉄柵を越えるも気づかれず、韓国軍哨所のドアをたたいて亡命意思を知らせた、別名「ノック亡命」の起きた部隊と同じだという。韓国合同参謀本部の戦備備態勢検閲室は、地上作戦司令部と合同で、部隊の警備態勢に問題がなかったかどうか現場調査を進めている。
この報道に対し韓国のネット上では、「民間人が真冬の海を潜水服とフィンだけで渡れるか?完全に特殊訓練を受けたスパイだ」「22師団の警備区域は山も海も最悪な地形。兵士を増やすか強力な装備を投入しないとまた同じことが起きる」「男の身元がどうであれ、警備態勢に問題があるのは事実だ」「国民を不安にさせないでほしい」「もはや軍や政府の発表に信頼性はない」など、さまざまな反応が見られた。(翻訳・編集/丸山)
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