2021年2月15日、韓国・ヘラルド経済は、中国のスマートフォンメーカー「Xiaomi（シャオミ）」がホーム画面用に「中国文化（China Culture）」として韓服（韓国の伝統衣装）のイラストを提供し、物議を醸していると報じた。

記事によると、シャオミのスマートフォンには、ホーム画面やアイコンなどを変更できる「テーマ機能」が搭載されている。テーマストアにユーザーが製作したオリジナルのコンテンツをアップロードでき、ストアにログインしたユーザーがダウンロードして使用できるようになっている。このストア上に、韓服姿の男女のイラストが「中国文化」としてアップロードされており、その画面を撮影したスクリーンショットが韓国のネット上のコミュニティに公開された。コンテンツのアップロードには、シャオミの承認を経る必要があるため、韓国内ではシャオミへの批判的な世論とシャオミ製品不買の声が広がっているという。

シャオミは昨年、韓国市場に進出。コストパフォーマンスの良さからマニア層に人気を集めているという。

中韓の間では「キムチの起源」をめぐる論争が続いており、記事は「『中国による韓国文化の横取りは度を超している』という指摘がやまない」とも伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「中国は本当にひどい」「まったくあきれる」「そんなに韓国のものがうらやましいの？」「何でもかんでも自分たちのものだと言うけど、大気汚染は自分たちが起源だと認めないんだな」など批判的な声が寄せられている。

また「50年100年先には本当にどうなっているか分からない。韓国政府が手を打たないことに驚く」「大統領、政治家たちは何をしているのか」「文在寅（ムン・ジェイン）大統領は中国の犬か」など、文政権への厳しいコメントも殺到している。（翻訳・編集/麻江）