Record China 2021年2月15日(月) 9時20分
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中国上海市のテーマパークで先日、女の子がなくしたクマのぬいぐるみを8トンのごみの中から清掃スタッフらが3日かけて探し出すという出来事があった。写真は上海海昌海洋公園。
中国上海市のテーマパークで先日、女の子がなくしたクマのぬいぐるみを8トンのごみの中から清掃スタッフらが3日かけて探し出すという出来事があった。パーク側の対応に中国のネットユーザーから賛否の声が上がっている。
現地メディアによると、このぬいぐるみの持ち主は王[日斤]依ちゃんという女の子。ぬいぐるみとは1歳の時から一緒に眠る仲で、先月28日に遊びに行った上海海昌海洋公園にも連れて行ったが、同園を後にしてからぬいぐるみが見当たらないことに気が付いた。その日の夜は夜中まで泣き続け、眠った後も涙を流していたそうだ。
一方、[日斤]依ちゃん一家が利用した園のホテルでは、当日の清掃スタッフがぬいぐるみのことを覚えていた。ただ、ごみ箱の近くに落ちていたためごみとして扱われており、その時はすでに園全体の3日分のごみが放置される施設に―。その中でのぬいぐるみ探しは極めて困難な作業だが、9人のスタッフは「試しにやってみよう」という気持ちでごみに手を伸ばし、開始から3日目となる先月31日についに見つけ出したという。
スタッフらは[日斤]依ちゃんにぬいぐるみを返す前に消毒して、「この数日間、ぬいぐるみは探検をしていたんだよ」という手紙も書いた。さらにはぬいぐるみを主役にした「探検動画」も撮影。こうした対応にネットユーザーから「サービスが行き届いている上、子どもの心を守った」という称賛の声が寄せられる一方、「小さなぬいぐるみのためにこれほどの人力や物を使う必要があったのか」と疑問視する声も上がっており、記事では園の担当者が「3日間というのは丸3日間探したということではありません」「ぬいぐるみ探しに当たったのはホテルや園のスタッフです。公共の資源を無駄にはしておらず、保護者とのやり取りの中で[日斤]依ちゃんがどれだけ傷付いているか分かりました。もうすぐ春節ですし、楽しい気分で新年を迎えてほしかった」と話したことが伝えられている。
この記事にも多くのネットユーザーがコメントを寄せており、「探す価値、あると思う」「大したものだ。良いことだと思うよ」「公共の資源の無駄ではなくてもスタッフのエネルギーと時間は奪われた」「広告以上の効果」などの声の他に、「見つかるのは当然と思わせるのではなく、なくしたものを取り戻すのが難しいということを子どもに理解してもらえたらいいな」という意見も聞かれた。(翻訳・編集/野谷)
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