偽の陰性証明書を購入して帰国した2人、国境衛生検疫妨害罪で起訴へ―中国

Record China    2021年2月3日(水) 15時50分

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中国上海市松江区公安分局はこのほど、新型コロナウイルスの偽の陰性証明書を購入してフィリピンから帰国した2人を、国境衛生検疫を妨害した容疑で、松江区検察院に送致した。写真は上海浦東国際空港。

中国上海市松江区公安分局はこのほど、新型コロナウイルスの偽の陰性証明書を購入してフィリピンから帰国した2人を、国境衛生検疫を妨害した容疑で、松江区検察院に送致した。

中国のニュースサイトの環球網の2日付報道によると、中国の駐フィリピン大使館は昨年8月27日の通知で、フィリピンから帰国する中国公民に対し、搭乗3日以内発行の新型コロナウイルスPCR検査陰性証明書でHSマークのグリーン健康コードを申請して飛行機に搭乗することを求めていた。

2人は8月30日と9月3日の2度のPCR検査で陽性だったため、9月7日に仲介業者経由で偽の陰性証明書を1人につき1万7000元(約27万円)で購入、大使館にグリーン健康コードを申請した。

2人は9月9日に帰国した際、上海の空港でのPCR検査で陽性となり、隔離観察のため隔離地点に移動。翌10日に新型コロナウイルス感染症と診断され、治療のため医療機関に移された。

松江公安分局は10月4日、国境衛生検疫を妨害した疑いで2人に対する捜査を開始。今年1月21日、2人を松江区検察院に送致した。

中国の最高人民検察院と公安部は2日、新型コロナウイルス感染症予防・抑制の秩序を妨害した犯罪を法律に従って処罰する典型的な事例の一つとして公表した。(翻訳・編集/柳川)

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