<韓国船沈没>船体引き揚げは極めて困難、中国にクレーンを借りるべき、日本の事例を参考も―韓国紙

Record China    2014年4月24日(木) 22時16分

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23日、珍島沖で沈没した韓国客船の船体引き揚げについて、韓国の専門家は「非常に困難」と指摘。中国から大型クレーンを借りることを政府に提案している。写真は中国の事故報道。

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2014年4月23日、韓国紙・中央日報によると、韓国客船セウォル号沈没事故発生から1週間が過ぎ、「船を引き揚げて欲しい」と訴える行方不明者の家族が増えている。中国新聞社が伝えた。

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韓国政府の関係当局は行方不明者の捜索が第一としながらも、引き揚げについては「家族の意見を尊重して決めなければならない」と述べた。韓国政府はすでに5隻のクレーン船を現場海域に派遣。移動造船所と呼ばれる「フローティングドック」も待機させている。

しかし、行方不明者が残っていることや船体が180度傾いていることから、「引き揚げは困難であり、代替案を考慮すべきだ」と慎重論を説く専門家もいる。海洋警察の関係も引き揚げ作業に困難が発生する可能性を指摘している。

もともと5926トンだったセウォル号は、増築で6113トンに増えた。仁川港を出港した際にどれほどの人と貨物を載せたのかは不明だが、海洋警察は総重量が1万トンを超えると推定している。2010年に爆沈された韓国哨戒艦「天安」は1200トン級だったが、2つに折れた船体を引き揚げるのにそれぞれ21日と30日を費やした。

蔚山大のパク・チモ教授は「総重量や潮の流れを考えると、数隻のクレーン船を同時に投入することが必要。クレーンに過度に負荷がかかれば、引き揚げに支障が生じる」と指摘。海軍の関係者も「潮流の速い海域で、複数のクレーンが力のバランスをとるのは極めて困難」とし、「船体を真っ直ぐにして引き揚げるのも容易でない」と話す。ある専門家は「失敗に備えて、中国から3万トン級のストランドジャック(昇降式クレーン)を借りてくるべきだ」と韓国政府に提案したという。

2009年に三重県沖で転覆した日本のフェリー「ありあけ」のように船体を切断して引き揚げる場合、船体切断技術を保有するオランダの企業に接触しておくべきとの意見も出ている。(翻訳・編集/本郷)

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