2021年1月26日、中国のポータルサイト・今日頭条に「細部に見る日本人の防災意識に感嘆させられる」とする記事が掲載された。

記事は、日本各地の街を歩くと電柱や駅の出入口などさまざまな場所で見かける現在地の海抜表示標識、日本のマンションのベランダに必ず設置されている非常時には突き破って隣のベランダに避難することができる隔壁版、ふたを開けると下の階に逃げることができる非難はしご、さらにはエレベーター内に設置されていて、非常時にはトイレになるほか、水や食料などの緊急物資が格納されている椅子といった事例を紹介した。

その上で、これらの事例が日本の防災意識の高さを反映しており「われわれが思いもよらない細かい部分まで、しっかりと考えられている」との見方を示し、その背景には日本が災害大国で、毎年のように豪雨や台風、洪水、地震などの自然災害に見舞われていることがあると伝えている。

また、日本では社会インフラだけでなく、家庭においても災害への備えがなされており、多くの過程で防災グッズを入れた非常用持ち出し袋が常備され、定期的に中身の点検が行われていると紹介。オフィスでも防災用具がしっかりと用意されているとした。

さらに、日本人の防災意識は幼いころから培われ、幼稚園でも定期的にさまざまな防災訓練を実施して、子どもたちに地震や火災発生時の身の守り方を伝えているとし、「長年にわたる教育や訓練の積み重ねによって、日本人の防災意識も自然と高まっているのだ」と紹介している。

記事は最後に、日本の防災への取り組みについて「取るに足らないように見えるものの一つ一つが、実はきちんとした意味や目的を持っている。その役割を知ったときに、本当に感嘆させられるのである」と伝えた。（翻訳・編集/川尻）