中国の大気汚染で米国に異常気象、米研究チームが発表―PNAS

Record China    2014年4月20日(日) 9時45分

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14日、米科学アカデミー紀要は、中国の大気汚染が太平洋上空の暴風雨を激化させており、北米の気候にも変化をもたらしている可能性があるという研究結果を掲載した。写真は北京の大気汚染。

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2014年4月15日、英紙ガーディアンによると、米科学アカデミー紀要(PNAS)は14日、中国の大気汚染が太平洋上空の暴風雨を激化させており、北米の気候にも変化をもたらしている可能性があるという研究結果を掲載した。17日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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テキサス州とカリフォルニア州、ワシントン州の共同科学研究チームによると、アジア地域、特に中国による汚染が低気圧の激化や降水量の増加、太平洋中部の温暖な空気がより多く北極へ移動するなどの事態を引き起こしている。このような変化は、最終的に米国の異常気象を引き起こすという。

研究では、最新のコンピューター技術で自動車や火力発電所などの人的要因により排出された空気中の微小粒子状物質が大気に与える影響を解析。アジアからの汚染物質が世界の気候に与える影響が初めて多方面から分析された。

英レディング大学の気候物理学者によると、中緯度の低気圧はアジア以外で形成され、決まった経路で太平洋を通過し、米国西海岸に向かって移動する。粒子状物質はこの低気圧の強さ、積乱雲群の密度、低気圧による降水量に影響を与えているという。

中国当局は先月、対象となった国内74都市のうち、71都市の大気が環境基準に到達していないと発表しており、大気汚染対策に尽力している。(翻訳・編集/藤)

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