世界で最もスリッパを愛する国・日本、履き替えを求められた中国人の反応は…

Record China    2021年1月16日(土) 17時20分

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日本は世界で最も屋内でのスリッパ履きを愛する国だ。家に入る時は必ず履き替えるし、履き替え用の履物が用意されている商業施設の試着室も少なくない。資料写真。

日本は世界で最も屋内でのスリッパ履きを愛する国だ。家に入る時は必ず履き替えるし、履き替え用の履物が用意されている商業施設の試着室も少なくない。日本のこうした習慣について中国人の評価ははっきり分かれている。

称賛する側の理由はほぼ同じで、例えば山深い温泉ホテルやこじんまりとした和風旅館。到着するとその宿の女将(おかみ)は玄関でわれわれを出迎え、スリッパに履き替えるのを手伝った上で清潔なたたみの部屋に案内してくれる。従業員も一人ひとりのスーツケースのキャスターをきれいに拭いて部屋に届けてくれ、これらすべてが客に温かさを感じさせるのだ。

一方、ネガティブな見方をする人の理由はさまざまだ。そのうちの一人、日本出張で某企業を訪問したある女性は、そこでスリッパへの履き替えを求められるという想定外の問題にぶつかった。「こうした状況は初めて。従業員であろうが訪問客であろうが関係なかった」と話す女性は「先方の求めに応じるしかなく、わざわざ新調したハイヒールは出番を失いました」とコメントし、がっかりした気分でハイヒールを靴箱に入れたことを説明している。

女性はさらに、「スリッパに履き替えたためにもう少しでLINDBERGのサングラスをなくすところだった」という事態にも直面。前回の日本出張の最終日、滞在先にした民宿の玄関で靴箱の上にサングラスを置きっぱなしにしてしまい、電車を何度も乗り換えてもうすぐ東京の空港に到着という時になってようやく置き忘れに気付いたというもので、チタンフレームで高価なその眼鏡をなくすことを避けたかった女性は民宿のマネージャーに電話を入れた。幸い、マネージャーは米国出身で英語で意思疎通でき、マネージャーが保管してくれることになったサングラスを女性は当初、「眼鏡ケースはないし、壊れやすいし…」と思いつつも中国まで送ってもらおうと考えた。結局、東京行きを予定する家族の友人が羽田空港に到着する日と、マネージャーが羽田空港で開かれる清酒のイベントに参加する日が偶然重なり、サングラスは家族の友人を介して無事、5日後に女性の手元に戻ったそうだ。

この他、ある在日中国人の女性も自身の体験を明かしてくれた。ある日、スポーツジムを初めて訪れた女性は「運動用のシューズに履き替えてください」とスタッフに言われ、この日のトレーニング参加を断念。2回目は家でわざわざ運動用シューズに履き替えて行ったものの、「外を歩いた靴は汚れているので室内に入れません」と言われてしまった。女性はその後ようやく、「新しいシューズを買うよう言われていたのだ」と分かったそうだ。

日本は衛生面を重視する国で、室内ではスリッパを履くことを求められるが、中国のある医師からは疑問の声も聞かれる。声の主である女性医師は訪問先の日本の病院で集中治療室(ICU)に入る際、着替えや靴カバーの着用を求められなかった。一方、日本側スタッフは、中国でなぜ、ICUに入る人は医師や看護師であっても隔離服の着用や靴の履き替えなどという完全武装が求められるのか理解できず、中国側関係者の「感染防止の観点から」という説明を聞いても「着替えや靴カバーをしなくても病院内での感染率は高まらないでしょう」と合点がいかないという表情を見せたそうだ。これを聞いた中国の医師らは顔を見合わせ、ひそかに「日本は不思議な国。屋内に入る時はスリッパへの履き替えを求めるのに、ICUでは特別な防護を必要としないなんて」と議論。ある人からは「日本は空気がきれいで、一般的な人は毎日少なくとも1回は体を洗い、服を着替える。個々人の清潔さが原因なのではないだろうか」との意見が出たという。(取材/RR)

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