収賄280億円、元国有企業トップが死刑判決受ける―中国

Record China    2021年1月6日(水) 12時0分

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5日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、280億円余りの賄賂を受け取った罪に問われていた国有企業の元幹部が死刑判決を受けたと報じた。

2021年1月5日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、280億円余りの賄賂を受け取った罪に問われていた国有企業の元幹部が死刑判決を受けたと報じた。

記事は、中国国有企業の華融資産管理股フェン公司の共産党委員会書記兼董事長だった頼小民(ライ・シアオミン)被告が天津市第2中級人民法院から収賄罪で死刑判決を受けたほか、汚職の罪で懲役11年、重婚の罪で懲役1年の判決を合わせて受けたと伝えた。

同被告は58歳で、2018年4月に共産党中央規律検査委員会からの調査を受け、同年10月に共産党からの除籍と公職解除の処分を受けていた。記事は、同法院が罪状について「直接または特定の関係者を通じて関係機関や個人から合わせて計22件、17億8800万元(約280億円)余りの賄賂を受け取っていたほか、妻と合法的な婚姻関係にありながら、他人と長期にわたり夫婦名義で共同生活を送り、子女をもうけていた」と認定、収賄金額の多さなどを鑑み死刑の判断を下したとの見解を示したことを紹介している。

華融資産管理は1990年代に創設された国有金融資産管理会社で、銀行の不良債権購入による国有金融企業の再生支援を主な業務内容としつつ、業務範囲は銀行、保険、不動産金融などの分野にまで広がっている。

記事は、中国で12年より腐敗に対する取り締まりが強化されて以降失脚した数百人の政府機関、国有企業、軍の幹部の一人に過ぎないとする一方で、被告の多くが無期懲役または2年の執行猶予後に無期懲役へと減刑する条件付き死刑の判決を受けているのに対し、頼被告に対して下された執行猶予なしの死刑判決はかなり珍しいと伝えた。(翻訳・編集/川尻

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