貧しい国への援助「COVAXワクチン」をもらう韓国、元医師が「国際的恥さらし」と批判

Record China    2021年2月9日(火) 12時0分

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8日、韓国メディア・韓国経済によると、主に貧しい国に無償で提供される新型コロナウイルス感染症のワクチン支援を韓国が受けることになり、物議を醸している。写真は韓国の市場。

2021年2月8日、韓国メディア・韓国経済によると、主に貧しい国に無償で提供される新型コロナウイルス感染症のワクチン支援を韓国が受けることになり、物議を醸している。

元医師で国会議員も務めた朴仁淑(パク・インスク)氏が自身のFacebookで共有した資料によると、韓国はブータン、パレスチナなどと共に、ワクチン共同調達の国際枠組み「COVAX(コバックス)」を通じ、ワクチン支援を受ける。COVAXは、世界保健機関(WHO)などが共同でワクチンの公正配分のために運営。参加国が拠出した費用で製薬会社とワクチンの購入契約を結び、開発完了後にワクチンを供給する。韓国政府は昨年8月に参加意向書を提出しており、人口の20%水準となる1000万人分の配分を受けている。

記事によると、COVAXは「先進国のワクチン共同購入」と「先進国が拠出した資金での開発途上国へのワクチン供給」のツートラックとなっているが、当初の趣旨が貧しい国への無償・低価格でのワクチン支援だっただけに、財政的余裕のある先進国が自国供給向けにワクチンを求めることについては「やや不適切だ」との指摘が出ているという。日本や英国はCOVAXワクチン供給を受けないことを決めたが、受け取るとしているカナダの場合、自国内でも批判の声が上がっている。

WHOは3日、COVAXワクチンの初回供給計画を発表した。1~3月期に米ファイザーのワクチンを受け取るのはほとんどが開発途上国で、18カ国のうちモルディブを除くと、国内総生産(GDP)が1万ドル(約105万円)を超える国はないという。記事は「韓国だけが3万ドルを超える先進国に該当する」と指摘している。

朴仁淑氏は「国民1人当たりのGDPが3万ドル以上だと自慢している国が、このリストに含まれている状況に戸惑い、恥ずかしく思う」「他国から援助を受ける国から、援助をする国に変わってすでに20年以上になる韓国が、COVAXワクチンにしがみついているのはとんでもないことだ」と批判。「国際的な恥だ」と強調している。

この記事に、韓国のネットユーザーからも「ワクチンの援助を受けるのに、北朝鮮にワクチンを支援すると言っている。政府はまともじゃない」「去年の今頃はK-防疫だとかワクチンを真っ先に作るとか、いろいろ言ってたのにな」「サムスンBTSが国の格を上げたのに、駄目な大統領と閣僚、国会議員たちは世界に顔向けができるのか」「途上国のワクチンを奪い取った国に転落した韓国。これがK-防疫の実体だ」「開発途上国時代のマインドから抜け出せていない」「貧しい国のためのワクチンを、臆面もなく申し込んでいたなんて。それが文在寅(ムン・ジェイン)大統領の韓国の水準だ」など厳しいコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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