ヘーゲル米国防長官訪中、両国の舌戦に注目集まる=異例の厚遇も、垣間見える難しさ―仏メディア

Record China    2014年4月10日(木) 15時54分

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9日、ヘーゲル米国防長官は訪問先の中国で異例とも言える厚遇を受けている。その一方で、外交上のやりとりの随所に米中関係の難しさも垣間見える。写真はヘーゲル国防長官。

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2014年4月9日、仏ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトによると、中国を訪問中のチャック・ヘーゲル米国防長官は中国側から異例とも言える厚遇を受けている。一方で、米中共同記者会見や訪問先の国防大学などでは厳しい質問を浴びせられるなど、外交上のやりとりの随所に両国関係の難しさが垣間見える。

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8日に行われた米中共同記者会見で、中国の常万全(チャン・ワンチュエン)国防部長は米国側に対し、日本の行為を抑制するよう呼びかけ、フィリピンなど米国の同盟国を非難し、米国の台湾への武器売却を批判。米国が地域紛争についてより慎重になることを求めるなど、米国の姿勢を強くけん制する発言を行った。

一方、ヘーゲル国防長官は中国が尖閣諸島周辺を含む空域に防空識別圏を設定したことを批判。北京市の国防大学を訪問した際には、中国軍関係者から「米国は中国と対立している国を支持し、中国の影響力を抑止しようとしている。こうした姿勢が地域の不安定さを助長しているのではないか」と質問された。ヘーゲル氏はこれに対し、米国のリバランス政策は中国を抑制するものではないと応じた。

米ウォール・ストリート・ジャーナルは、常国防部長の発言は主に国内世論をにらんだ内容だと指摘。2011年のロバート・ゲーツ国防長官(当時)の訪中時と比べ、今回はヘーゲル国防長官の空母「遼寧」視察を受け入れるなど、両国の軍事史に大きな進歩があったと伝えた。(翻訳・編集/岡田)

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