Record China 2014年4月9日(水) 22時10分
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6日、中国にはごみ拾いで生計を立てるウェスト・ピッカーが1000万人もいるという。写真は中国のウェスト・ピッカー。
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2014年4月8日、中国紙・参考消息(電子版)によると、独国際放送ドイチェ・ヴェレは6日、上海を拠点に活動するアダム・ミンター氏が中国のウェスト・ピッカーたちを長期にわたり取材し完成させた新刊を紹介し、その現状を伝えた。
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ウェスト・ピッカーとは、廃棄物処分施設などで有価物を拾い、それを売って暮らす人々を指す。あるウェスト・ピッカー歴10年の男性は、銀色の錆びた自転車で、朝5時から段ボールや空き缶、ペットボトルなどを拾い、廃品回収施設で換金し生計を立てている。
ミンター氏は、中国では1000万人ほどのウェスト・ピッカーが存在すると言われるが、実際の数字はもっと大きいと語る。ウェスト・ピッカーの多くは中国沿海部で生活しており、大都市の生み出す大量のごみを拾い暮らしている。
急速な経済発展を遂げた中国ではごみ問題が深刻だ。ミンター氏は、中国のごみの多くが再利用できるとし、このごみの再利用が中国経済にとってきわめて重要だと指摘する。廃棄物の再利用は、新たに作り出すよりも環境汚染やエネルギー消費が少なくて済む。ただ、廃棄物の中には危険で不衛生なものも多く、保護衣やマスク、靴などを持たないウェスト・ピッカーらにとっては問題も多い。
しかし、中国人のごみ問題に対する意識はまだ低い。ごみ回収施設の建設速度はごみの増加に追いついておらず、ごみの分類も依然として本格的な実施には至っていないのが現状だ。(翻訳・編集/藤)
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