伝統酒「マッコリ」輸出の巻き返し図る韓国メーカー、最大のターゲットは日本

Record China    2020年10月25日(日) 11時20分

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韓国伝統の濁り酒「マッコリ」メーカーが輸出増に向け巻き返しを図っている、と韓国メディアが伝えた。最大のターゲットはマッコリ輸出額の3分の1を占める日本だ。

韓国伝統の濁り酒「マッコリ」メーカーが海外での韓流ブーム再来や異色の新商品販売効果を追い風に輸出増に向け巻き返しを図っている、と聯合ニュースが伝えた。最大のターゲットはマッコリ輸出額の3分の1を占める日本だ。

韓国関税庁の統計によると、今年1~9月のマッコリの輸出額は859万ドル(約9億円)で前年同期比2.3%減少した。マッコリの輸出額は2011年に5274万ドル(約55億円)とピークに達した後、日韓関係悪化などの影響で毎年減少し、昨年は2078万ドル(約22億円)に落ち込んだ。

最大の輸出先は日本。昨年、日本は韓国から648万ドル分(約7億円)のマッコリを輸入した。韓国のマッコリ輸出額の3分の1だ。

マッコリの再ブームを起こそうと韓国メーカーは異色の新商品で海外市場攻略に積極的に乗り出した。「長寿マッコリ」で知られるソウル長寿株式会社は昨年7月から輸出専用の新商品「長紅参マッコリ」の輸出を開始した。

一般的なマッコリのアルコール度数は6%だが、長紅参マッコリの度数は海外の消費者の好みに合わせ4%となっている。日本をはじめ米国、ベトナム、オーストラリア、カンボジアに輸出しており、来月からはシンガポールにも輸出する。このほか「長寿マッコリ」は米国、オーストラリアに、「月梅」は中国、ベトナムなど30カ国以上に輸出。同社は「韓流の影響で中国と東南アジアでの売り上げが伸び続けている」と説明した。

酒類メーカーの麹醇堂はマッコリの輸出先が米国、中国、日本、ベトナムなど50カ国を超える。2018年以降、ナイジェリア、ネパールなど10カ国以上が新たな輸出先に加わった。同社の今年1~9月のマッコリ輸出額は406万ドル(約4億円)で前年同期比12.8%増加した。特に16年から輸出が始まった果物マッコリは現地のスーパーなどで次第に需要が拡大している。

日本には17年から今年まで4年連続で花見シーズンに合わせて「麹醇堂生マッコリ 春限定桜デザイン」を輸出した。現地市場をターゲットにした限定版商品の開発が成果を挙げ、対日輸出額も回復傾向にある。

聯合ニュースは「韓国各社は中国のオンライン市場への進出も拡大」と報道。各社は人口14億人の巨大市場でもマッコリの新たな需要掘り起こしを目指しているという。(編集/日向)

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