<続報>元医療行政トップに死刑判決、厳罰に驚きの声

Record China    2007年5月31日(木) 10時56分

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2007年5月29日、北京市第一中級人民法院で元国家食品薬品監督管理局局長・鄭篠ユーに、死刑が宣告された。その背景には、一般市民へのアピールと汚職官僚へのけん制を狙う中国政府の意図が見える。

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2007年5月29日、北京市第一中級人民法院で元国家食品薬品監督管理局局長・鄭篠ユー(ジェン・シャオユー)に、死刑が宣告された。鄭は1997年から2006年にわたり、国家食品薬品監督管理局局長をはじめとする医薬品行政の要職を歴任。その権力を生かし、製薬会社8社から649万元(約9700万円)の金品を受け取り、ニセ薬品を認可に便宜を与えていた。

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近年、中国では汚職事件が続発し、その金額も1000万元(約1億5000万円)以上は当たり前、1億元(約15億円)を超える事件も少なくない。ところが汚職事件の激増と反比例するかのように汚職官僚に下された死刑判決は減少している。そのなかでわずか649万元(約9700万円)の収賄で死刑判決が下されたことに驚きの声が上がっている。***

鄭がトップとして7年間も君臨した国家食品薬品監督管理局は、食品・薬品の認可という一般市民の日常に密接に関連している場面で絶大な権力を誇る。鄭が局長を務めた時期には、被害者数30万人を超えた豊胸用薬品PAAG事件をはじめ、多くの不良薬品・ニセ薬品が横行した。そのため一般市民の鄭への憎しみは、収賄金額以上に大きいと見られる。そこで中国政府は鄭をいわばスケープゴートにすることで、一般市民へのアピール汚職官僚へのけん制という効果を狙ったと見られている。(翻訳・編集/KT)

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