韓国の高層ビル火災は死者ゼロ、どうやって大惨事を防いだ?

Record China    2020年10月11日(日) 12時20分

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9日、韓国・韓国経済は「蔚山高層ビル火災、死者が出なかった理由」と題した記事を掲載した。

2020年10月9日、韓国・韓国経済は「蔚山(ウルサン)高層ビル火災、死者が出なかった理由」と題した記事を掲載した。

韓国南東部・蔚山の33階建て複合高層ビルで8日夜に大規模火災が発生した。消防当局によると、88人が病院に搬送されたが、擦過傷や煙を吸い込んだことによる軽傷にとどまり、死者は1人もいなかった。

記事は「消防当局の迅速な対応が目立った」と評している。ビルにはマンションと商業施設が入っており、14階の住民が「通報を受け消防隊員8人ほどが現場に到着し、13階から下に降りていきながら確認作業を行っていたところ、13階から突然、火が出た」と話している。実際に消防当局は12階から煙が出たとの通報を受けて出動、現場確認をしており、「火災が広がる前に消防隊員が出動していたため、迅速な状況把握と付近の消防署からの応援が可能になった」と記事は伝えている。高架はしご車でも高層階の火災には対応しきれず、消防隊員らが各世帯を回って消火活動を行うと同時に、取り残された人がいないか捜索し、救助活動を行ったという。

また、住民らの冷静沈着な対応も、被害の拡大を防いだ要因だとされている。火災発生後まもなくビルから避難した住民らは、ぬれたタオルを口に当て、低い姿勢を取るなど、火災避難マニュアルを実行しており、高層階の住民も緊急避難場所となっていた15階と28階の屋上に逃れ、救助を待っていたという。

韓国のネットユーザーからは「消防隊の皆さん、ありがとう」「本当にお疲れさまでした」「蔚山の消防隊、本当に素晴らしい。住民の皆さんも尊敬します。こんな状況で死者も重傷者もいないなんてすごい」「消防隊員たちに褒賞金を」など、消防隊を称える声が多数寄せられている。

また、「蔚山は消防フェスティバルを毎年開いているので、その効果もあるのでは。大人も子どもも避難マニュアルを知るいい機会になったと思う」「尊敬する公務員1位に消防士が選ばれる理由は、ここにある。ビリは国会議員だ」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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