Record China 2014年2月28日(金) 15時30分
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26日、中国の映画関係者5人が今月19〜22日の4日間、相次いでこの世を去った。うち3人が映画監督。相次ぐ訃報に、多くの人が心を痛めている。写真は映画監督のチャウ・シンチー。
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2014年2月26日、新民晩報によると、中国の映画関係者5人が今月19〜22日の4日間、相次いでこの世を去った。うち3人が映画監督。相次ぐ訃報に、多くの人が心を痛めている。
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関係者らは映画監督も「危険な仕事」になっていると危機感を募らせ、監督たちが「亜健康(健康と病気の間の状態)」に陥っていることにもっと注意を向けるべきと警笛を鳴らしている。中国映画監督協会のリー・シャオホン(李少紅)会長は、「監督には大きな負担がかかり、プレッシャーが監督の肩に集中している。業界と社会がこの問題に目を向けることが必要」とし、「中国映画の道のりは長く、監督たちを必要としている」と、健康に注意するよう呼び掛けた。
▼監督の肩に大きな負担
上海映画家協会の石川(シー・チュワン)副会長は、映画監督の大きな負担に関して、▽製作会社がコストを抑えるために製作時間を短縮しており、監督は納期とコストの面で大きなプレッシャーを抱える▽中国の映画界は、撮影チームが規範化されていないなど、整備が十分に進んでおらず、映画やドラマの製作が「手作業」レベルで止まっている点の2つを挙げ、「アート的な部分以外に、監督は多くの仕事、役割をこなさなければならず、大きなストレスとなる」と指摘した。
映画監督の李晨[小豈](リー・チェンカイ)氏は取材に対して、「映画監督というと、華やかなイメージだが、実際にはとても大変。徹夜の日々や劣悪な環境の地域での撮影などは日常茶飯事。シーンによっては、日中も夜も連続で撮影を続けなければならず、体力的にも精神的にも大きな負担がかかる」と現状を訴える。
▼難しい製作費の調達
李会長は取材に対して「映画監督は、社会やアート製作の分野だけでなく、製作費の面でもプレッシャーを抱えている。自分の作品がヒットしなかったら、資金を出してくれる人がいなくなる。そのため、どのようにヒットさせるかを考えなければならない。監督は映画を製作したいと思ったら、資金を出してくれる人を探さなければならず、自腹を切らなければならない時さえある。例えば、最近ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したディアオ・イーナン監督の『白日焰火(Black Coal Thin Ice)』は8年前にシナリオが出来ていた。それでも、資金調達がうまくいかず、最近になってやっと完成した」と明かす。
▼ポジティブな監督も
一方、ドラマ「婆婆来了(訳:姑が来た)」などの旗を振った梁山(リャン・シャン)監督は、「長寿だった映画監督もたくさんいる。例えば、湯暁丹(タン・シャオダン)監督や陳鯉庭(チェン・リーティン)監督などは100歳を超えていた。問題はストレスをいかに解消するか」と楽観的な見方を示す。そして、「この仕事をとても楽しんでいる。現在、誰もが仕事上のストレスを抱えている。監督も、キャスティングや製作進度などの面でストレスを抱えている。それでも最終的にはなんとかなる。私にとって、この仕事はおもしろさが詰まっている。機械的な単純作業ではなく、創造性がある。そして、社会の多くの人の喜怒哀楽に影響を与えることができ、本当に意義がある。とにかく、私はとても楽しい」と語った。
別の問題に関して、プロデューサーの伊蓮(イー・リエン)氏は、「現在、中国にはレベルの高いプロデューサーがいない。人材不足が問題の1つ。加えて、市場の構造が悪く、映画業界の発展がアンバランスになっている。お腹をすかしている人がいれば、余るほどの富を得ている人もいる状態。これらの問題は、市場が少しずつ成熟しなければ、完全に解決できない」との見方を示している。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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